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ダイヤモンドを売るならお早めに!!
永遠の輝きを誇る宝石の王様「ダイヤモンド」。
実は今、そのダイヤモンドの買取相場が下がる可能性が危惧されています。(2018年8月現在)
数年前までは買取相場が高騰していたダイヤモンドがなぜ今下落の道を辿ることになりそうなのか。
買取業界裏側をちらっと覗いてみましょう。
最大勢力〝デビアス社″が合成ダイヤモンドを製品化
世界でダイヤモンドシェアトップを誇るデビアス社。
南アフリカに拠点をおくデビアスは、100年以上前からダイヤモンドの採掘に携わり、絶頂期には世界の鉱山約7割を所有していました。
今でこそ4割にまで減少しましたが、そのブランドバリューは色褪せることを知りません。
「デビアスが認めたダイヤじゃないと…」そういった声はよく耳にします。
〝本物の価値″を提唱したきたデビアス社が合成ダイヤモンドを販売する3つの理由
合成ダイヤモンドを真っ向から否定し、〝本物の価値″を提唱したきたデビアスが、なぜ今になって合成ダイヤを販売することになったか。
そこには3つの理由が考えられます。
①合成ダイヤモンドを販売する競合他社の存在
キュービックジルコニアやモアッサナイトと呼ばれる合成ダイヤモンドを使用したジュエリーを販売する業者が増加し、本物のダイヤモンドより非常に安価な値段で購入可能なことから、若年層を中心に売り上げを伸ばしています。フェイクパールに対しても言えることですが、素人が本物を見極めることはほぼ不可能です。
それならば、本物のダイヤモンドのような輝きを持つ安価なジュエリーに人気が出てしまうことは必然な気がします。
②消費者のニーズを察知
では一体どの程度の人々が本物のダイヤモンドを求めているのか。
デビアスはそこに着目しました。
今現在海外で質の良いダイヤモンドを求める人は、中東やアジア圏の富裕層が多いのが現状です。
ほんの数年前までは多少グレードが低くても大きいダイヤモンドであれば、そこそこの金額で売れていきましたが、今は違います。
世界的な富裕層はいくらお金を積んでも最高級のダイヤモンドを買い求めます。
その影響からか、「大きくてもグレードの低いダイヤモンドは必要ない」「とにかく大きくて最高級グレードのダイヤモンドが欲しい」といったように、最高級かそうでないかで買取金額に大きな差を生み出しています。
しかし、さすがに億を超えるようなダイヤモンドは圧倒的富裕層しか購入できません。
そこでデビアスが着手したのが、天然ダイヤモンドに物理的に同じ性質を持った合成ダイヤモンドの開発でした。
「物理的、性質も同じであれば何も本物のダイヤモンドでなくても構わない。」
この根本的な方向転換にデビアスは、いわゆる「のっかった」とも言えるでしょう。
実際に中国の富裕層には飛ぶように売れています。
③販売ターゲットを若年層へ切り替え
最高級グレードのダイヤモンドは多くの若者には手が出せない金額で販売されています。
合成ダイヤモンドであれば、大量生産が可能で、販売金額も1/10で済みます。
例えば、
1ctの天然ダイヤモンドの販売価格=1,000,000円
1ctの合成ダイヤモンドの販売価格=100,000円
(※2018年、アメリカでの価格)
こういったように安価で手が出しやすいため、若年層でも買えないことはないのです。
ここで一つ考えられるのが、安いといっても100,000円で販売されているなら、買取に出せばいくらか金額が付くのではないかという疑念です。
これははっきり断言できますが、今現在合成ダイヤモンドに価値を付ける買取業者は一つもありません。
もし仮に、今後合成ダイヤモンドの買取相場が構築されるのであれば、一概に否定はできませんが、現状は価値〝0円″です。
デビアス社が合成ダイヤモンドを販売することで天然ダイヤの買取相場が下がる理由
物理的、性質も同じであれば、いくら熟練の鑑定士でも本物のダイヤモンドではないと判断することが非常に困難です。
天然ダイヤモンドと同じ性質であれば、もちろん高性能のダイヤモンド判定機(ダイヤモンドテスター)でも判別が出来ません。
これは何を意味するか。
要するに天然ダイヤモンドを取り扱う業者間オークションに合成ダイヤモンドが横行してしまうということです。
そうなると、ダイヤモンドを競りに来た業者は値踏み(従来の相場より若干低めに金額を提示)をしてしまいます。
これが天然ダイヤモンドの買取相場を下げる理由です。
ならば最高峰のダイヤモンド鑑定機関で鑑定書やソーティングをとれば問題はないのでは?
実は最高峰の鑑定機関でも、未だに判別する術を持っていないのが事実です。
当然のことながらその研究は日夜行われているそうですが、いつ判別方法が発表されるかは全くの未定です。
今回解説してきた内容はすでに業界内で出回りつつあり、中には「間違いなくダイヤモンドの買取相場は下がる」とまで断言する業者もいます。
もし、ご自身で不要なダイヤモンドをお持ちであれば、早めに売ることをお勧めします。
どうか損をしないように…。