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電池切れで動かない時計の買取についてご説明します。
「電池が切れて動かないんだけど、買取してもらえますか?」
基本的に買取は可能ですが、実は例外もあります。
今回はクォーツ式(電池式)時計に絞ってご説明していきます。
1.時計が動かない原因は電池切れだけではない
電池式時計の場合、動かなくなってしまった原因を電池切れ一択で考えている方がほとんどです。
しかし、何も電池切れだけが原因ではないのです。
では一体どういう原因が考えれれるかというと、
①長期保管によるムーブメント内の液漏れ
②単なるムーブメントの故障
電池切れ以外の原因は主にこの2つです。
これは正直裏蓋を開けて電池交換をしなければ特定が出来ません。
なので不動のクォーツ式時計を買取る際には、電池切れを含め3つの要素を考える必要があります。
お店側はリスクを最小限に抑えたいので、不動の時計は買取を買取らない場合もあるのです。
ではそのリスクを鑑みても買取が可能なのは一体どういった時計なのかを説明します。
2.高級ブランドのクォーツ式時計なら買取が可能
高級ブランドの時計であれば、極論をいうとどんな状態でも値が付くと考えて問題はない気がします。(あくまでも私の経験上ですが)
高級ブランドの時計と言えば、とにかく販売価格が高いイメージ。数百万から数千万まで家一軒買えるのではと思ってしまう金額で売っている時計もあります。
しかし、値が張るのにはちゃんとした理由があります。
高級時計は時計を動かす心臓である「ムーブメント」へかなりのこだわりを持って製作にあたります。
そのため先述した液漏れや故障の心配があまりないので、電池交換をすれば動くことがほとんど。
さらにはそのムーブメントやそれぞれのパーツ自体に価値があるので、買取が可能になります。
いわゆる「ジャンク品」の時計でも高級時計であれば万単位で買取してもらえることも。
確かに購入する際は勇気がいる高級時計ですが、しっかりとそれに見合った時計であることが窺い知れます。
3.ムーブメントの作りが精巧な時計ブランドであれば買取が可能
比較的買いやすい値段展開をしている時計ブランドの中でも、ムーブメントの作りが精巧なブランドは買取が可能です。
分かりやすいブランドで言うと、日本人に馴染みのある「セイコー」です。
セイコーは世界で初めてクォーツ式時計(電池式)を開発したブランドってご存知でしたか?
それまでは自動巻きや手巻きが主流でしたが、どうしても時間に狂いが出たり、置いておくと止まってしまったりというデメリットがありました。
クォーツ式時計は正確に時刻を刻み、電池が切れるまでは動き続けるので、時間を気にするビジネスマンを中心に爆発的に人気が出ました。
セイコーを始めとするムーブメント製作に定評があるブランドの時計は、購入しやすい価格帯でも電池交換さえすれば動くことがほとんどです。
売ることを考えている時計のブランドがムーブメント製作に定評があるか、事前にお調べいただくことをオススメします。
4.ケースやベルトに金やプラチナ、ダイヤモンドを使用していれば買取が可能
無名のブランドでもケースやベルトの素材が金やプラチナ、またはインデックスやベゼルにダイヤモンドで装飾されていた場合、買取が可能です。
もちろんその素材自体に価値があるので、ムーブメントの重さを除いた重さで買取ります。
レディースの時計であれば5~10gほど、メンズであれば10~15gほど引いた計算になります。
一つの目安としてお考え下さい。
5.買取が出来ない電池式時計
どうしても買取をお断りせざるを得ない時計は購入価格が1万円以下の時計がメインです。
電池交換をして動いたとしても、交換費用の方が買取金額より高くつく場合が多いからです。
また、安い時計はムーブメントの作りが悪いことが多く、電池を交換しても動かない場合が多いです。
仮に買い取ったとしても数百円程度。
購入した時の金額が安い時計の買取には期待しないでおきましょう。
6.まとめ
電池切れで動かないからといって買取を諦める必要はありません。
ただし、電池交換は1,000円程度で出来るものがほとんどなので、電池交換をしてからお売りになったほうが良い場合もあります。
高級時計になってしまうと電池交換の費用が高くなる可能性があるので、メーカーに見積もりを取って実際の査定額と照らし合わせましょう。
電池が切れて動かないまま売るのと、せっかく電池交換をしたのに相殺すると電池交換しなかったほうが金額面で高かったなんてことも良くあります。
そういった場合、店頭でご相談だけでも受け付けておりますので、是非一度お越しください。