エルメスのバーキンとケリーで比較するならどっちを買おうか？
また、それぞれの違い、どちらが人気なのか？気になる人も多いでしょうから、
数多くのバーキン、ケリーを手に取り触り続けた私が、この記事だけで解決できるようにまとめました。

バーキンとケリーの違い

まずは”違い”からなるべく簡単にまとめました。
見た目が違うのは言うまでもありませんが、具体的にどの部分がどう違うのか説明していきます。

誕生秘話

異なる商品名なので、当然、誕生秘話も異なります。
ですがバーキンとケリーの誕生秘話、名前の由来等を知って頂くとその後の理解が深まります。

ケリー

当初は「サック・ア・クロア」という商品名で売られていた。
ところが、1956年、モナコ公妃となっていたグレース・ケリーが、パパラッチを避けて、
妊娠中の腹部をとっさに持っていたこのバッグで隠したところ、その写真が雑誌に掲載され、一躍その認知度が高まった。
エルメスではこれに便乗して、モナコ公国の許可を得て「サック・ア・クロア」を「ケリーバッグ」と改称した。
–wikipediaより–

画像は、「サック・ア・クロア」（後のケリー）で腹部を守るグレース・ケリーです。
さすがはモナコ公妃。美女は美女でも只の美女ではない。
たった１枚の写真から醸し出される“気品”、“できる女性感”、“カリスマ性”

エルメスが惚れ込むのも頷けます。

バーキン

エルメスの「バーキン」（Birkin bag）は、エルメス社の社長が偶然飛行機でバーキンと隣り合わせた際、
バーキンが籐のかごに無造作に物を詰め込んでいるのを見て、
何でも入れられるバッグをバーキンに贈ったものが最初である。
–wikipediaより–

この引用文の”バーキン”はジェーン・バーキンという人物を指しており、イングランド出身の女優、歌手、モデルです。
文句なしの美女ですね。

この時バーキンは隣り合わせた人物がエルメスの社長とは知らずに
「いつかエルメスが、ポケット付きのバッグを作ってくれたら買うんですけど…」
と呟きました。

そして、たまたま隣り合わせたエルメスの社長が
「荷物が沢山入るバッグを作ってプレゼントさせて欲しい。」
と申し出たそうですよ。

まさに”偶然”か”運命”か
こうして作られたのが”バーキン”です。

デザイン、使い勝手

ケリー

ケリーはハンドルが1本になっています。
バーキンとの大きな違いはショルダーストラップが付いている点、サイズラインナップが豊富な点です。
※ショルダーストラップはケリー25～付いてます。

ショルダーストラップを付けることによって、両手が空き、重たい荷物を入れていても、肩に掛けてしまえば負担が軽減されることから
手に物を持ちたくない人や、子育て中の奥様が重宝しているようです。

また、サイズラインナップもバーキンが５サイズに対してケリーには８サイズ用意されています。
バーキンは最大４０サイズですが、ケリーは最大５０サイズのバッグもあり、一概に収納力はバーキンが上回るとは言えません。

バーキン

バーキンはハンドルが2本になっています。
2本あることによって耐久性が飛躍的に向上し、重たい荷物を入れても難なく持ち運べます。

ケリーとの大きな違いは、物が沢山入れられる、物を取り出しやすい点です。
同一サイズで収納力を比較すると圧倒的にバーキンが勝ります。
マチが広いので、開口部を広げればケリーの2倍程広がるので、かなり使いやすいです。
更に、フラップを内側に折り畳めば、物を出し入れする度にクロアを開閉する必要がないので、工夫次第ではかなり使いやすいです。

但し、フラップを内側に折り畳むとバッグの印象が変わってしまうので、内側に折り畳んで使っている人は少数派です。

定価

サイズ、素材が同じ条件であればバーキンの方が高いです。
何度も修理、メンテナンス依頼をした経験からすると妥当です。
何故なら、バーキンの方がハンドルが1本多いからです。
（もちろん他にも理由はあると思いますが…）

バーキンやケリーの修理依頼の中で抜きんでて高いのは、ハンドル交換です。
バッグ本体の色味や、キズはブティックで補修できますが、ハンドルは交換になってしまいます。
なので、この価格の違いに、ハンドルの本数は大いに影響していると考えています。

その他、使われている金具の数やフラップの形状が細かい等が影響しています。

バーキンとケリーどっちが人気なのか？

エルメスファンからすればバーキンとケリーはどちらも人気で入手困難アイテムとして知られていますが、
比較的、知名度が高く人気があるのはバーキンです。

水商売関係のＴＶ放送があるとバーキンを所有している若い女性が多いという点
や、メディアで多く紹介されている事が人気に繋がっていると考えています。

購入者の意見まとめ

50代女性

両方所有してます。長時間持つにはどちらのバッグも重くて疲れてしまうのと、持ち歩く荷物も少ないので、普段使いは小さめのケリーを肩に掛けてます。

30代女性

バーキンだと人目が気になっちゃうので…。

40代女性

今まで頑張ってきた自分へのご褒美としてバーキンを購入しました。ケリーと悩みましたが、何かと乱雑にバッグに物を詰め込む癖があるので、バーキンの誕生秘話を見て即決しました（笑）

30代女性

大事な商談がある時はケリーを使います。
自分にも気合が入りますし、好印象です。

40代女性

フォーマルなシーンではケリーが合いますが、比較的カジュアルにまとめたいのでバーキンを選びました。

40代女性

両方所有していますが、何故バーキンとケリーが比較対象になるのかわかりません。どちらも気に入ってます。

60代女性

どちらにせよ、購入することが難しい商品ですので、ご縁のあった方を購入することにしました。

30代男性

４０サイズのバーキンを使ってます。
かなり雑に使い倒していますが、頑丈なのと、荷物が沢山入るのでかなり気に入ってます。女性にもウケます。

結論（独断と偏見を含む）

私はネームバリュー、見た目、利便性を考慮してバーキンを選びます。
バーキンの場合は、人気色、素材、サイズ次第ですがリセールバリューが高いのも理由の１つですね。
私のような庶民にとってはエルメス自体が手の届かない憧れのブランドで、尚且その中でも誰もが知っている高級バッグ＝バーキンという短絡的思考もあります。

ケリーには洗練されたデザインで気品があります。
やはりケリーが好きな女性は気品があったり、できる女性感が出ています。
ケリーをさり気なくコーディネートするファッションセンスが高い人も多いような…。
小さな子供がいたり、フォーマルなシーンが多ければショルダーの付いているケリーを選びますね。
バーキンは片手が確実に塞がりますし、一旦地面に置くにしても金具のスレや角スレが気になって神経すり減らしますし。
私にはフォーマルなシーンもなければ子供も大きいので、やはりバーキンかなと。

「バーキンとケリーどちらか１つ買うとしたらどっちを選びますか？」
と、お客様に質問をしますが

「どうしてバーキンとケリーなの？その選択肢ならバーキンを選ぶ人が多いと思うわ。」
「どちらかを選ぶことはできない。どちらもシーンに合わせて使っているから。」
「強いて言うならバーキンかな…。でもよく使うのはケリーよ。」

そもそも何故バーキンとケリーが比較されるのかが解らないという回答が多いです。

「足を運んだときに、ご縁のあるバッグを選ぶようにしています。」
この選び方は個人的に素敵だと思いました。

エルメス程の最高級バッグになるとロマンですからね、利便性、コスパ等細かい事は気にせずに
用途に合わせて、好きな方を購入するべきかなと思いました。