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オーバーホールやギャランティーカードなど買取店でよく使われる用語を徹底解説!
その業界では当たり前のことや用語が、一般ユーザーの方に知られていないということはよくありますよね。
そこで今回は、買取業界でよく使われている、4つの用語を解説します!
・オーバーホールとは?
・ギャランティーカードとは?
・鑑定書と鑑別書の違いとは?
・「ガイ」とは?
一般ユーザーでも、知っておくと高価買取が期待できたり、優良店を見分けられる要素になります。
この機会に、ぜひ覚えてください!
1.高価査定に期待大!のオーバーホール
オーバーホールは、時計の分解洗浄のことです。
特にオートマの時計では、長年使い続けていると「日差」というのが発生し、1日に少しずつずれていってしまいます。
それを防ぐのがオーバーホール。
では、具体的にオーバーホールをするメリットを見ていきましょう。
メリット1:時計の鮮度を保ち、査定をアップ!
実はオーバーホールは売る時に限らず、時計の鮮度を保つために、3年~5年に一度はやっておきたいものです。
理由は前述のように日差が出ないようにするため。
長年使っていない時計を買い取り店に持っていくと、使用状況を聞かれます。
その時あまりにも長く使っていると、買取店がオーバーホールをすることになり、その分の査定金額が引かれてしまうんです!
つまり、オーバーホールをしておけば査定がアップするということ。
とはいえオーバーホールはブランドのクオリティや、付いている機構に比例して金額が高くなり、納期も長くなります。
例えばロレックスだと最低でも\40,000から。
以前の例としては、オーデマ・ピゲの永久カレンダー付きが46万円、納期が1年、パテック・フィリップの7大機構付き懐中時計が120万円、納期1年半でした。
オーバーホールをすれば査定は上がりますが、優良店であれば、一度相談してみてから売るかどうか決められます。
ですので、まずは一度持っていくことをおすすめします。
メリット2:コピー品かどうかが一目瞭然!
さて、オーバーホールには、時計の鮮度を保つだけでなくもうひとつのメリットがあります。
それが「本物だということを証明できる」ということ。
コピー品の場合、オーバーホールはできません!
部品が公式のものではないからです。
つまり「オーバーホール証明書」があることは、その時計が本物であることと、いつどこでオーバーホールを受けたかの証になるのです。
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このように、オーバーホールは時計を売る場合に、とても重要になります。
売る前に、実際にオーバーホールに出すかどうかは別として、覚えておいて損はない知識のひとつですね。
2.メーカーが品質を保証する「ギャランティーカード」
1、ギャランティーカードは保証書と違うの?
ギャランティーカードは、よくネットなどで保証書と同じと書かれていますが、正確には異なります。
大きな違いは「メーカー」が品質を保証するということ。
つまり「本物である」ということを、そのブランドが保証しているのです。
ギャランティーカードというのはこのようなものです。
出典元:http://www.branday.com/
出典元:http://www.pika1.jp/
ギャランティーカードは、ブランドにより「型番」「シリアルナンバー」「購入店」などが記されています。
これに対し「保証書」は、あくまでも買ったお店が保証しているだけのもの。
詳しくは後述しますが、時計やジュエリーなどでも、保証書のあるなしはあまり意味がありません。
売ったお店ではなく「エルメス」や「シャネル」や「ロレックス」が、本物だと証明しているギャランティーカードは、かなり重要なものといえます。
ちなみにギャランティーカードのことを「ワランティカード」と表記する場合もあります。
2、ギャランティーカードが付いていないデメリットとは?
売る時にギャランティーカードがないと何が困るのでしょうか?
それはズバリ「査定に響く」ということ。
一番わかりやすいのが、PRADA(プラダ)で一世を風靡した「テスート」というシリーズ。
出典元:https://www.rakuten.co.jp/camino-japan/
こちらは素材的にコピー商品が出回りやすいため、ギャランティーカードがないとぐっと査定は下がります。
例えばテスートの2WAYボストンで、カードありの査定金額が\5,000だった場合、カードがないと\1,000に。
ほかのブランドでも、だいたい1割程度下がると考えておいたほうがいいでしょう。
このように、ギャランティーカードがあるかないかは、コピーかどうかの判断になり、ギャランティーカードがあるだけで買取店も小売りしやすく、手間が省けます。
売る時にはぜひ、商品とセットで持っていきましょう。
また、ギャランティーカードがあるかどうかを訊いてくる買取店は、優良店ということも言えそうですね。
3.ギャランティーカードはすべてのブランドやアイテムにあるの?
このように高価査定の要素になるギャランティーカードですが、実際はギャランティーカードがないブランドやアイテムもあります。
例えばLOUIS VITTON(ルイ・ヴィトン)の場合、
本体に入っているシリアルナンバーが証明になります。
出典元:http://www.my-vuitton.jp/
エルメスの時計の場合は、本体に刻印があります。
出典元:http://muramatsutokei.hamazo.tv/c575186.html
同じくロレックスは、最近のモデルだと12時の位置に型番、6時の位置にシリアルナンバーが書いてあり、コピー対策のためにそれらの番号もランダムに記されています。
出典元:http://housekihiroba.jp/shop/
※プライバシー保護のため番号は明記していません。
3.鑑定書と鑑別書の違いとは?
1.似ているけれど全く異なる「鑑定書」と「鑑別書」
これもよく間違えられますが、全く異なり、次のような違いがあります。
鑑定書…主にダイヤモンドの「4C」を証明
鑑別書…ルビーなどの色石に付き、生成起源や石の種類を証明
つまり、多くの方が思っている「鑑定書」というのは、本物かどうかを証明しているわけではないのです!
鑑定書は「グレーディングレコード」のことで、あくまでも4Cについてを記載しているだけ。
ですから、本物かどうかを証明しているのは「鑑別書」なんです。
この鑑別書、ダイヤモンドにはありません。その理由はダイヤモンドには擬似石がないので「本物かどうか」を証明する必要がないのです。
2.売るときには鑑定書や鑑別書がないとダメ?
さて、宝石を売る際に、鑑定書や鑑別書がなくても売ることはできますが、確実に査定が下がります。
というのも、査定の判断材料となる4Cについては熟練の鑑定士でないと判断が難しく、実際鑑定士の資格所有者も、店に一人いるかいないかのレベル。
また、買取店の研修では「迷った時は、2ランク下げて判定するように」と教えているほど、判断が難しいのです。
つまり鑑定士次第になるため、同じものでも見る人により査定が変わり、石が大きくなればなるほど、査定に2倍・3倍の差がつくことも。
もし見誤ってくれれば査定が上がる場合もありますが、反対に下がってしまう場合もありますよね。
つまり、鑑定書があることで「正しい相場で買ってもらえる」というメリットがあるのです。
3.鑑定書がない! そんな時にはどうするの?
では鑑定書がない場合、どうしたらいいでしょうか?
高額査定をあきらめるしかないのでしょうか?
そんな時は、鑑定書を取りましょう!
実はあまり知られていませんが、鑑定書は一般ユーザーでも取ることができるのです。
依頼先は「中央宝石研究所」さん。
例えば1ctのダイヤモンドの簡易鑑定書だと\7,300。
そこまで高いものではないですし、これひとつで査定が変わるのであれば、ぜひ取っておきたいですよね。
ただしこの金額には、条件により追加料金がある場合があるので、詳細は直接ご相談ください。
中央宝石研究所は、買い取り業者も利用しているほど、信用のおける団体です。
もし手元に鑑定書がないようなら、取ることをおすすめします。
事前に連絡をしておけば、郵送でも受け付けてくれます。
4.1カラットあたりの相場を見分ける「ガイ」
この「ガイ」という用語は、初めて聞く方が多いかと思います。
ガイとは1ctあたりのダイヤの金額のことで、業界では「ガイ計算」というように使っています。
これは石の大きさや品質など膨大な資料を参考に、業者が決めてるもので、例えば0.5ctのダイヤモンドをガイ10万円で見るなら、金額は5万円になります。
ガイが高ければいい宝石だといえ、一般的にはダイヤモンドでガイ3万円だと安く、10万円だとかなりいいものになります。
ガイが小さければ、石の大きさが大きくても、安い査定になるということですね。
ガイの大きなメリットは、どんな大きな石でも査定ができるということ。
現在、ダイヤモンドで一番高いガイは約100万円といわれていますが、もし5ctのダイヤモンドが来ても、500万円以上の値段にはなりません。
つまり、ガイ計算さえ知っておけば、どんな宝石でも査定できるのです。
では実際、一般ユーザーがガイを知っているとどんな役に立つのでしょうか?
それは「優良店かどうかを見極められる」ということです。
宝石を持って行ったとき、お店の人に「これ、ガイいくらで計算していますか?」と訊ねてみましょう。
優良店であれば、即答するか、もしくはわかる人を呼んでくるでしょう。でもそうでなければ、店の教育が徹底されていないことになり、優良店とはいえないという証になります。
ガイは、買い取り店であれば必ず知っていなければならない情報で、どんなに時代が流れても「もう知らなくていい」という風潮になることはありません。
宝石を見る際には、一番といっていいほど知っていなければならない「買取店の常識」ということができます。
5.まとめ
今回は買取店がよく使う4つの用語をご紹介しました。
確かに一般ユーザーが知るレベルの用語ではないですが、知っておくだけで査定アップに期待ができます。
もし時計や宝石を売る際には、ぜひ参考にしてくださいね。