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ブランド買取業界の最新情報をまるっとお伝えします!
あらゆる業界同様、この買い取り業界も日進月歩。
特にネットの普及やAIの導入など、新たな情報収集の方法が発展する中で、買い取り業界のシステムやコンテンツも、かなりの勢いで進化しています。
そこで今回は、ブランド買取店における、4つの最新情報をお伝えいたします。
一般ユーザーも知っておいて、きっと損はないはずです!
1.売り時がわかるアプリ「マイニー」が誕生!
1つ目が、大手買取店「なんぼや」さんが5年の歳月をかけて開発したといわれるアプリ「マイニー(miney)」。
※出典元:https://miney.jp/
コンセプトは「撮影するだけでモノの価値が分かるアプリ」ですが、カンタンにいうと、自分の持っているものがいくらで売れるかを教えてくれるものです。
やり方は至ってシンプル。
アイテムの写真を撮影すれば、最短1分でその価値が判定できます。
さらに過去から現在の価格推移や、これまで登録したアイテムの総額も一目瞭然で、アイテムの価値が変わると、プッシュ通知でお知らせが来る便利さも魅力です。
これまでも「メルカリメゾンズ」や「KANTE」など、アイテムを撮影するだけで価格がわかるアプリはありましたが、こちらは「現在の相場がわかる」というのが最大の特色。
例えば自分の売りたいバッグが今は10万円だけれど、先週からは2%アップしているなど、リアルタイムに自分で価値を把握できるため、最適な売り時、自分の納得できる売り時がわかるのです。
「マイニー」では、何万人のユーザーに対して、ひとつひとつのモノの価値を常時更新し、グラフ化まで行っています。
これは、圧倒的な相場を把握している大手買取店だからこそ、開発できたアプリといえるでしょう。
この画期的なアプリ、2017年の10月に発表され、2018年の1月より運営がスタートしました。
今のところ大きな反響が出ていないのですが、自社オークションも行っているなんぼやならではの、徹底的・かつ正確なデータ管理から導き出されたシステムは、今後広がっていくことが予測されます。
このアプリは店舗への動線を繋げることが目的ですが、お客さんが納得のいく金額の時に店頭に持ってくるため、やりとりがスムーズで、無駄な駆け引きも一切必要ありません。
また、なんぼやは海外のネットワークにも強いため、今後は国内にはないアイテムの査定価格にも期待ができそうです。
ただし、なんぼやさん自体、何かに特化したいという傾向にあるため、現在はi-phoneのみの対応になっています。
これまで5年間のデータを見てみると、i-phoneユーザーが最も有力な対象になったのかもしれません。
とはいえ、一般ユーザーにとっては気軽なシステムであり「今は気にいっているけど、価値が下がる前に売りたい」という場合にはぴったり。
店側にとっても、ユーザーにとっても便利なアプリといえますね。
2.まだまだ話題沸騰! メルカリチャンネルの発展
2つ目が、ますます発展し続ける「メルカリチャンネル」。
出典元:https://www.mercari.com/jp/mercari-channel/
ライブ配信することで、誰でも売り買いが楽しめる「メルカリチャンネル」は、2017年の7月にスタートしたアプリです。
正式な利用状況は発表されていませんが「メルカリ」そのもののダウンロード数は、2017年12月現在、日・英・米で1億DLを超えたとか。
メルカリチャンネルは、売る側も買う側も一般のユーザーで、法人も可能。
持ち時間の1時間以内なら何品でも紹介でき、本当に欲しい人に対して商品がアピールできること、動画配信なのでその場で質問できるのでタイムラグがないことや、顔を見ながら対面で売り買いできることから、人気を博しています。
発信は、個人が不要になったアイテム、手作り作家によるアクセサリーなどがメインですが、面白いのは、個人経営の農家さんが野菜を売るというパターン!
※写真はイメージです。
市場には出ないこだわりの野菜が結構売れており、栽培方法や作り手の思いが直接伝えられるということで、好評を得ているそうです。
野菜や果物などの場合、オンエア時は注文が入らず、のちのち検討を重ねた業者が、大量に購入していくこともあるとか。
売るものが食べものゆえ、生産者の顔が見えるというのはユーザーにとって安心ですよね。
現在、メルカリはあらゆる方向に広がりを見せており、2017年12月には、AIや機械学習なども含め、内部だけではなく外部とも連携する研究開発組織「R4D」を設立。
名だたる大学教授などとも研究を深めていくそうで、今後ますます注目が集まりそうです。
3.いよいよ、AIがコピー商品を見抜く時代が到来!
3つ目がAIの存在。
先程、メルカリの紹介の中でもお伝えしたように、今後買い取り業界にもAIの採用が増えていくようです。
2017年10月には、ニューヨークのスタートアップ「エンタラプティー」が、AIで高級ブランドの真贋を識別するアプリを開発。
日本からも大和證券グループなどが投資しており、総額で260万ドルの出資がありました。
このアプリは、人気ブランドであるエルメス(HERMES)やルイ・ヴィトン(LOUIS VITTON)、シャネル(CHANEL)やグッチ(GUCCI)、バーバリー(Burburry)など15の人気ブランドが本物かどうかを見分けるもの。
マイク付きカメラなどのキットを使い、そのものの材質や細かい部分のグラフィック、形状、ロゴの位置などが人工知能で見分けられる仕組みになっています。
使用料はシステムのランクにより、月額99~999ドル。その整合率は96.4%とあり、一般ユーザーにしてみれば高い確率に感じられます。
しかし、熟練の鑑定士が査定をする場合、1000個のバッグからコピー品を見分けられる確率は、ほぼ100%です。
また、コピー品にもS・A・B・Cとランク分けがされていますが「96.4%」という数字が、どのランクで設定されたものかも現状は不明です。
そのため、ヨーロッパで採用している業者はあるものの、鑑定力が高い日本において、現状の採用はゼロ。
AIの導入に月10万円をかけるよりは、人材育成や店舗のソフト面にお金を掛けたいというのが、本音なのかもしれません。
とはいえ、今後このシステムが普及すれば、もし一般ユーザーが買取店を訪れた場合、そのアイテムがコピーだった場合に、すぐにスムーズな識別が可能になります。
店側も「機械で判定したので100%合っています」と言い切れるため、双方で余分な手間や交渉を省くこともできます。
さらに、AIとの競合で鑑定士が淘汰され、優秀な人材のみが残ることになり、あらゆる店舗でもコピー品の割合は減っていくなど、ユーザーにとっての利点は多くあるでしょう。
まだまだ日本での採用には時間がかかりそうですが、今後の発展に期待したいです。
4.エコリングがwebでの自社オークションをスタート
4つ目が兵庫県姫路市に本社を持つ「エコリング」の話題。
2017年11月、エコリングはBtoB向けWEB市場「エコリングtheオークション(通称エコオク)」を開始しました。
※出典元:https://www.eco-ring.com/corporate/news/service/2000
BtoBなので一般ユーザーは参加できないのですが、オークション会場に行かずにweb上でせりができるとあり、業界の間では注目を集めています。
エコオクは、ネットオークションの情報収集会社「オークファン」との提携により作られたもの。
もともとエコリングはBtoBの買い取りや海外への売買をメインにしており、オークションはやらない方向にありましたが、あらゆるネットオークションで圧倒的なデータ量を誇るオークファンが、エコリングのマネジメントに目をつけ、開発を進めてきました。
エコオクのメリットは、何といってもweb上でせりができること。
手数料が不要なうえ、業者も会場に行く手間もなし。会員登録や落札手数料は必要なものの、入札さえしておけばいいという気軽さが特色です。
また、ヤフオクなどの落札結果やデータを、かなり昔から見られるのも情報収集会社が提携していることからこそ。
初動の出品数は約2,000点、売り上げは1億が見込まれ、他のオークションと比較すると規模は1/5くらいになりますが、何より自社で運営し、人件費や場所を確保する手間が省けることは、エコリングにとって大きな利点です。
実はエコリングの一般的な評価としては「買い取り金額が安い」という欠点があったのですが、今後情報が集まり相場が完成すると、買い取りが強くなっていきます。
そうなると市場が活性化し、ライバルと切磋琢磨することで相場が変動、全体的な買取価格も上昇していきます。
エコリングにとっても知名度や価値もあがり、ブランディングが確立されていくでしょう。
もともとエコリングは海外のルートが強かったため、海外からのバイヤーが増えると、入札も跳ね上がります。
これまで、オークションは「レストランオークション」「スターオークション」などが主でしたが、話題やアイテムが集まることで、現状ヤフオクを利用している業者が流動していき、総合的にエコリングにとってはメリットばかり。
また一般ユーザーにとっても、エコリングへの信用は高くなり、双方にとってよい方向に進みそうですね。
2018年8月からはせりだけでなく出品も可能になり、もともと強い海外にも配信をしていく予定だそうです。
※注:2016年9月までサービスを行っていた、エコランドによる「エコオク」とは異なるものです。
まとめ
日々進化する買い取り・リユース業界。
さまざまなシステムが開発されると、業界全体が活性化し、一般ユーザーにとっても「この業界ってどうなんだろう?」というものがガラス張りになっていきます。
これは業界にとってもユーザーにとっても望ましい傾向です。
これからも業界の動向をいち早くキャッチし、このサイトで紹介していきたいと思います。