新着情報
NEWS
高く売れるエメラルドのポイントを伝授します!
これまで、宝石を高く売るための条件として、ダイヤモンドをたびたび取り上げてきましたが、色石を掘り下げてはきませんでした。
そこで今回は「エメラルド」について、高く売れるポイントをお伝えします。
エメラルドは「クレオパトラも愛した石」と言われており、鉱物名はベリルです。
まず知っておいて欲しいのは、ダイヤモンド以外の宝石が売れる絶対条件として、
・大きいこと(少なくとも3ct以上)
・価値のある色石は「エメラルド」「サファイア」「ルビー」の3つだけ
ということです。
これらを知った上で、エメラルドについてのコツをお伝えしていきます。
★コチラの人気記事も参考にしてください↓
ダイヤモンドを高く売るコツを徹底解説!!
ダイヤモンドのジュエリーの買取金額は“4C”と“地金の素材”で決まる!」
1.これが鉄板!
色石の高価査定の4つの条件
まず、エメラルドを含め、色石の高価査定の条件をお伝えします。
ダイヤモンドでは「4C」と言われていますが、色石の条件は以下の4つ。
条件①:色味
条件②:インクルージョン
条件③:透明度
条件④:カット
鑑定士が留意するポイントもこの順番なので、「色味がイマイチだったら、その先をあまり見ない」というケースもあるほど、色味は重要視されます。
言うまでもなく、4つの条件を満たせば満たすほど、高価査定に。
ではエメラルドに関して、以上の4つの条件を含め、もう少し細かく見ていきましょう。
★コチラの人気記事も参考にしてください↓
高価買取が期待できる宝石を一挙ご紹介!!
2.色は、少し青みがかった緑色で、
透け感のある「エメラルドカット」が◎
最高級エメラルドの色味は、少し青を感じる、深く濃いめのグリーン、
専門的には「ブルーイッシュグリーン」と呼ばれています。
引用元:http://1-14arimasu.com/
こちらを見ると、条件②の「インクルージョン」が少なく、条件③の「透明度」も満たしていることがわかります。
ちなみに「インクルージョン」とは「内包物」という意味なのですが、皆さんのイメージどおり、インクルージョンが少ないほど、良い色石とされます。
特にエメラルドはインクルージョンが含まれやすい性質のため、インクルージョンのないものは、非常に希少価値が高いとされます。
また条件④の「カット」については「エメラルドカット」が人気。
まさに上記の写真「エメラルドカット」。
形がスクエアで、それに合わせるよう、細かな四角い面でカットされています。
ちなみに丸くカットしているのは「カボションカット」といいますが、やはりスクエアの形の方がエメラルドらしいですね。
以上が「色石の高価査定を満たす4つの条件」から見た、エメラルドのポイントです。
★コチラの人気記事も参考にしてください↓
ジュエリーの買取金額が安いと思われてしまう理由
3.色石は産地も大切!
エメラルドはコロンビアが最高。
さて、色石は色味も重要なのですが、産地が勝負といっても過言ではなく、
エメラルドに関しては「コロンビア産」がダントツ!
以下、アジア圏、アフリカ圏と続きますが、コロンビアと2位との間には埋められない差があるほどです。
この高価査定の条件、産地を証明するため、ぜひ「鑑別書」を取りましょう!
鑑別書の機関はいろいろとありますが、色石の場合は、GRS(ジェム リサーチ スイスラボ)がオススメ。
こちらはスイスのほかアメリカや香港にあり、細かな色味や産地について記載してくれます。
宝石を送れば判断してくれますが、費用も日数もかかるので、少なくとも3ct以上ある場合に取るのが目安。
優良店であれば「この大きさなら鑑別書を取ったほうがいいですね」と言ってくれるので、相談してみるのいいかもしれません。
余談ですが、宝石はより美しく見せるために、改良処理(エンハンスメント)と呼ばれる加工が施してあります。
主なものには熱を加える「加熱処理」、オイルを加える「含浸処理」があり、これらを施していない宝石=天然石となり、価値が高くなります。
ただしエメラルドはクレオパトラの時代からある、歴史のある宝石。
古くから含浸処理が行われていたものの、いつからかは特定できないため、エンハンスメントが唯一許されています。
そのため「名実ともに天然のエメラルド」というのは、存在しないと言われています。
コチラの人気記事も参考にしてください↓
宝石の価値を無くしてしまう処理とは?
4.世界の四大色石ではあるものの、
査定価格は、正直期待薄…
以上、エメラルドの魅力をお伝えしてきましたが、正直、価格にはそこまで期待ができません。
というのも、エメラルドは四大宝石の中でもたくさん採れるため、希少価値が低いのです。
ダイヤモンドやルビーと比べ、たくさん採れてしまうんです。
具体的には、1ct未満であれば、地金(指輪やネックレスの台)に対して切り上げ何千円、という世界。
色味や透明度などが良くても、その良さが伝わりきらないのです。
5ct、せめて3ctあり、4つの条件を満たしていれば、1ctあたり20~30万の値段が付くケースも、なかにはあります。
最近はエメラルドは人気があるので、この波に乗れば、普段以上の査定が期待できるかもしれませんが、定価の1割程度が妥当な金額といえます。
ちなみに…。
「最高級エメラルド」を判断するわかりやすいポイントとしては「装飾も豪華」ということが言えます。
こちらの2つの指輪を見てください。
引用元:(上記)https://www.kyocera-jewelry.com/
明らかに周りの装飾が違いますよね?
上の指輪は、4つの好条件のひとつ「エメラルドカット」ではありませんが、「いい色石だから、装飾もそれに見合ったものにしよう」と職人が思うのは当たり前。
周りの装飾は主にダイヤモンドですが、メレダイヤ(小さめの石)だったとしても、その輝きは見たとおりですし、トータルのカラット数も多め。いい石であることが予測されます。
こういう面から宝石を見るのも、なかなか面白いですよ。
★コチラの人気記事も参考にしてください↓
金相場が宝石の買取価格に影響を与えている!?仕組みをご紹介します!
5.まとめ
以上、エメラルドを高く売るポイントを述べてきましたが、
エメラルドに限らず、色石は「少なくとも3ct以上」とした上で、
条件①:色
条件②:インクルージョン
条件③:透明度
条件④:カット
の4つの条件を満たすもの。
さらに産地も重要ポイントなので、小さくとも3ct以上のものは、GRSなどしっかりした機関で鑑別書を取ることをオススメしたいです。
とはいえ、世界四大宝石の1つという位置にありながら、エメラルドの採掘量は多いため、希少価値が低く、査定も低め。
過度な期待はせず、買取店に持込む際には、事前に4つの条件を確認しておいたり、見た目をキレイにするため、メガネ拭きなどでキレイに磨いていくことをオススメします(※)。
ネットの情報や、こうした知識を知っておいて、できる限り高い査定を狙いましょう!
(※)エメラルドは他の宝石とは違い、中性洗剤で変色するので、念のため水洗いは避けましょう