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2019.02.25 コラム

高く売れるエメラルドのポイントを伝授します!

これまで、宝石を高く売るための条件として、ダイヤモンドをたびたび取り上げてきましたが、色石を掘り下げてはきませんでした。

そこで今回は「エメラルド」について、高く売れるポイントをお伝えします。

エメラルドは「クレオパトラも愛した石」と言われており、鉱物名はベリルです。

まず知っておいて欲しいのは、ダイヤモンド以外の宝石が売れる絶対条件として、
・大きいこと(少なくとも3ct以上)
・価値のある色石は「エメラルド」「サファイア」「ルビー」の3つだけ
ということです。

これらを知った上で、エメラルドについてのコツをお伝えしていきます。

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1.これが鉄板!
色石の高価査定の4つの条件

まず、エメラルドを含め、色石の高価査定の条件をお伝えします。
ダイヤモンドでは「4C」と言われていますが、色石の条件は以下の4つ。

条件①:色味
条件②:インクルージョン
条件③:
透明度
条件
④:カット

鑑定士が留意するポイントもこの順番なので、「色味がイマイチだったら、その先をあまり見ない」というケースもあるほど、色味は重要視されます。

言うまでもなく、4つの条件を満たせば満たすほど、高価査定に。

ではエメラルドに関して、以上の4つの条件を含め、もう少し細かく見ていきましょう。

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2.色は、少し青みがかった緑色で、
透け感のある「エメラルドカット」が◎

最高級エメラルドの色味は、少し青を感じる、深く濃いめのグリーン、
専門的には「ブルーイッシュグリーン」と呼ばれています。

引用元:http://1-14arimasu.com/

こちらを見ると、条件②の「インクルージョン」が少なく、条件③の「透明度」も満たしていることがわかります。
ちなみに「インクルージョン」とは「内包物」という意味なのですが、皆さんのイメージどおり、インクルージョンが少ないほど、良い色石とされます。

特にエメラルドはインクルージョンが含まれやすい性質のため、インクルージョンのないものは、非常に希少価値が高いとされます。

また条件④の「カット」については「エメラルドカット」が人気。

まさに上記の写真「エメラルドカット」。
形がスクエアで、それに合わせるよう、細かな四角い面でカットされています。
ちなみに丸くカットしているのは「カボションカット」といいますが、やはりスクエアの形の方がエメラルドらしいですね。

以上が「色石の高価査定を満たす4つの条件」から見た、エメラルドのポイントです。

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3.色石は産地も大切!
エメラルドはコロンビアが最高。

さて、色石は色味も重要なのですが、産地が勝負といっても過言ではなく、
エメラルドに関しては「コロンビア産」がダントツ!

以下、アジア圏、アフリカ圏と続きますが、コロンビアと2位との間には埋められない差があるほどです。

この高価査定の条件、産地を証明するため、ぜひ「鑑別書」を取りましょう!

鑑別書の機関はいろいろとありますが、色石の場合は、GRS(ジェム リサーチ スイスラボ)がオススメ。
こちらはスイスのほかアメリカや香港にあり、細かな色味や産地について記載してくれます。

宝石を送れば判断してくれますが、費用も日数もかかるので、少なくとも3ct以上ある場合に取るのが目安。
優良店であれば「この大きさなら鑑別書を取ったほうがいいですね」と言ってくれるので、相談してみるのいいかもしれません。

余談ですが、宝石はより美しく見せるために、改良処理(エンハンスメント)と呼ばれる加工が施してあります。
主なものには熱を加える「加熱処理」、オイルを加える「含浸処理」があり、これらを施していない宝石=天然石となり、価値が高くなります。

ただしエメラルドはクレオパトラの時代からある、歴史のある宝石。
古くから含浸処理が行われていたものの、いつからかは特定できないため、エンハンスメントが唯一許されています。
そのため「名実ともに天然のエメラルド」というのは、存在しないと言われています。

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4.世界の四大色石ではあるものの、
査定価格は、正直期待薄…

以上、エメラルドの魅力をお伝えしてきましたが、正直、価格にはそこまで期待ができません。

というのも、エメラルドは四大宝石の中でもたくさん採れるため、希少価値が低いのです。
ダイヤモンドやルビーと比べ、たくさん採れてしまうんです。

具体的には、1ct未満であれば、地金(指輪やネックレスの台)に対して切り上げ何千円、という世界。
色味や透明度などが良くても、その良さが伝わりきらないのです。

5ct、せめて3ctあり、4つの条件を満たしていれば、1ctあたり20~30万の値段が付くケースも、なかにはあります。 

最近はエメラルドは人気があるので、この波に乗れば、普段以上の査定が期待できるかもしれませんが、定価の1割程度が妥当な金額といえます。

ちなみに…。
「最高級エメラルド」を判断するわかりやすいポイントとしては「装飾も豪華」ということが言えます。

こちらの2つの指輪を見てください。

 

引用元:(上記)https://www.kyocera-jewelry.com/

明らかに周りの装飾が違いますよね?
上の指輪は、4つの好条件のひとつ「エメラルドカット」ではありませんが、「いい色石だから、装飾もそれに見合ったものにしよう」と職人が思うのは当たり前。

周りの装飾は主にダイヤモンドですが、メレダイヤ(小さめの石)だったとしても、その輝きは見たとおりですし、トータルのカラット数も多め。いい石であることが予測されます。

こういう面から宝石を見るのも、なかなか面白いですよ。

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5.まとめ

以上、エメラルドを高く売るポイントを述べてきましたが、
エメラルドに限らず、色石は「少なくとも3ct以上」とした上で、

条件①:色
条件
②:インクルージョン
条件
③:透明度
条件④:
カット

の4つの条件を満たすもの。

さらに産地も重要ポイントなので、小さくとも3ct以上のものは、GRSなどしっかりした機関で鑑別書を取ることをオススメしたいです。

とはいえ、世界四大宝石の1つという位置にありながら、エメラルドの採掘量は多いため、希少価値が低く、査定も低め。

過度な期待はせず、買取店に持込む際には、事前に4つの条件を確認しておいたり、見た目をキレイにするため、メガネ拭きなどでキレイに磨いていくことをオススメします(※)。

ネットの情報や、こうした知識を知っておいて、できる限り高い査定を狙いましょう!

(※)エメラルドは他の宝石とは違い、中性洗剤で変色するので、念のため水洗いは避けましょう