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お店でも自宅でもなく仮設店舗での買取が可能に?
2018年10月、同年4月に一部が改正された古物営業法のうち、第一段階のものが施行されました。
その中で私たちに関係するのが、仮設店舗、つまりお店以外でモノを売ることができるようになったということ。
古物商又は古物市場主が事前に届出をすれば、その仮設店舗において買い付けなどができるようになったのです。
これにより、ユーザーにはどんなメリットがあるのかをご説明いたします。
テーマは「いつもの場所」
買い取りがもっと身近になる!
家に不要品があったり、査定したもらいたいブランドものがある場合、どこに売ったらいいか調べるのは手間ですし、足を運ぶのも大変。
かといって家に来て査定してもらうには抵抗があったり、数が少ないと頼みづらいということもありますよね。
そんな時、自分がいつも利用する場所やお店で出張買取をしていたら、買取へのハードルはぐっと下がるはず。
それを可能にしたのが、仮設店舗での取り引きを可能にしたこの法律の改正。
「リユースをもっと身近に」という狙いもあるといわれています。
すでに具体的な動きが出ていますので、この半年で開催された実際のイベントをご紹介します。
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1.名古屋に本社を置く、
コメ兵&コメダのコラボ
引用元:http://www.komeda.co.jp/index.php
まずは名古屋に本社があり、地元の方にはおなじみの買取店「コメ兵」さんと、同じく名古屋モーニングの代名詞として知られる「コメダ珈琲店」さんのコラボ。
名古屋市内にあるコメダ1号店にコメ兵の仮設店舗を作り、査定の間にコーヒーを飲みながら待ってもらうというイベントで、ユニークな試みとして話題になりました。
場所柄住宅地ということもあり、噂が噂を呼び大反響!
結果的には、コーヒー一杯では待ちきれないほどのお客様でかなり賑わいました。
2.お買い物やランチついでに
デパートで査定
2つ目は同じくコメ兵さんによるものですが、コメダ珈琲店さんでの賑わいぶりを考え、より時間にゆとりを持ってもらおうと、名古屋駅にある「ジェイアール名古屋タカシマヤ」さんで、同じようなイベントを開催しました。
この時も反響は良好。
コーヒー1杯だと30分くらいしかつぶせませんが、デパートなら、買い物をしたり食事やお茶もできるので待つ方も楽ですよね。
3.まさにいつもの場所!
マンションの共有部分での仮設店舗
3つ目は、マンションに仮設店舗を作るというスタイル。
「トレジャーファクトリー」さんや「エコリング」さんといった、有名な買い取り店さんが行なっているものです。
マンションの共有部分であれば、わざわざ足を運ぶ必要がないので、かなり利用しやすいといえます。
また、イベントの存在を知ってからでも、家で不要品を探して持っていけるので、気軽に活用できそうです。
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以上、3つの事例をご紹介してきましたが、共通しているのは「よく知っている場所」で開催されているということ。
初めて行く方にとっては、店に足を運ぶのはハードルが高かったり、店内でブースに案内されたら緊張するかも…なんて思う方も多いと思います。
しかし、行きなれた場所ならハードルがぐっと下がり「買い取り店に対するグレーなイメージ・嫌悪感」が和らぐ効果もあります。
その気軽さから少量でも気兼ねなく持っていけますし、もし思ったような査定が出なくてもショックを受けずにすむかもしれませんね。
ただし、現状はあくまでも「リサイクル系」なので集まるものは服や雑貨が大半。
買い取り店からすると高額アイテムとの出会いは少なく、大きな利益は期待できないかもしれません。
しかしユーザー側にとってはメリットがたくさんあり、また「認知・発信」「リサイクルの良さのPR」などもできることから、今後もさまざまなイベントが発表されていくと思われます。
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リユースが身近になることで、
誰もがエコに一役買うことができる!
法改正により、リユースをもっと身近にしたいという狙いをお伝えしてきましたが、もうひとつ目的があります。
それは、リユース=エコであることを、もっと知って欲しいということ!
エコ活動にはさまざまなスタイルがあります。
よくいわれているのは
・リデュース(ゴミを減らす)
・リユース(再利用)
・リサイクル(資源を元に戻して再利用)
のいわゆる「3R」ですが、今回述べたことは2つ目の「リユース」。
リユースとリサイクルは似ていますが、リサイクルは「作り変える」作業が必要で、例えばペットボトルを洋服にする場合だと、粉砕機を動かしたり熱を加える電気が要ります。
しかし、リユースならなにもかもがゼロ。
もちろんゴミも出ません!
つまり、地球上の資源を一切使わないので、これこそがエコ!
環境省も推進している、立派なエコ活動の一環なんです。
正直、モノの売り買いに関して後ろめたい気持ちがある方も、まだまだ多いです。
しかし、自分がいらないものを欲しい人に売るということは、ゴミや資源の無駄遣いを減らすことと直結しています。
断捨離®やミニマリストという考え方も普及してきている現在、「不要品を売ることで、ゴミを減らし、エコにも協力できている」ということに改めて気づいていただき、もっと「リユース」を身近に感じて欲しいというのが、買取業界の願いなのです。
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まとめ
2018年の古物営業法の改正で、仮設店舗での営業が可能になったことから、大手はいろいろなスタイルを打ち出していっています。
キーワードは「いつもの場所」あるいは「ながら買い取り」。
わざわざ荷物を持って買い取り店に行かなくとも、自分のなじみの場所で気軽にモノを売れるのは、ユーザーにとっても便利。
これからも新しい取り組みがどんどん広がっていくことが予測され、特にシニア向けには注目が高まっています。
企業として利益を出すということももちろんですが、それ以前の業界全体の目標は「リユースはエコ」であることを知っていただき、リユースを身近に感じてもらうこと。
新しいサービスに注目しながら、自分の行動がエコ活動に繋がっていることを1人ひとりが知り、誇りに思ってもらえたら嬉しいですね。