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10月の増税が買取相場に及ぼす影響を考えてみた!
いよいよ2019年10月、消費税が10%に上がりますね。
増税に関しては買い取り業界にも大きな影響があり、店頭にはすでに「売りたいものがあるけれど、10月より前に売るべきか、後に売るべきか」といった質問も寄せられています。
そこで今回は「売りたい時ドットコムが考察する、増税による買取業界への影響」について、独自の視点で述べていきたいと思います。
考察1:市場の動きが鈍くなり、
全体的な相場が下がる
このサイトでも時々ご説明しているように、買い取り店は市場やオークションで、モノを取り引きします。
そして市場では、出品手数料・落札手数料が3~5%がかかり、落札した場合は消費税として8%がかかります。
※落札手数料3~5%は、最近かからないところも増えています。
仮に100万円のアイテムを落札した時、単純に計算すると、
9月まで……108万円
10月以降…110万円
となります。
同じアイテムなのに、その差は2万円!
すると、業者は1つだけではなく多くの商品を落とすので、金額が大きくなればなるほど、10月以降消費税分が負担になってしまいます。
また、消費税から逆算して「少し手前で買っておこう」と考えるようになります。
例えば通常なら100万円を過ぎて手を挙げるところを、100万円を超えないところで挙げるなどです。
こうなると起こるのが「買い渋り」です。
買い渋りが起こると、業者(買う方)は本当に欲しいものにしか手を挙げず、「ついでにこれも買っておこう」というケースも減ります。
一方、市場側は買い渋りを防ぎたいので、ちょっとサービスしてでも手を挙げてもらおうとし、結果的に相場全体が下がってしまいます。
ここまでくると、影響はユーザーに及びます。
サイトでもよく述べているように「相場が下がれば、買取価格も下がる」。
つまり、査定額が安くなってしまうのです。
これが、最も大きな影響になるのではと、私たちは考えています。
以上が考察1です。
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考察2:購買意欲が下がることで、
全体的な相場もダウン
増税すると一時的に財布のひもを締めるようになりますよね。
これは人間の本質的なもので、卵を買おうが、洋服を買おうが、バッグを買おうが、ロレックスを買おうが気持ちは同じ。
ユーザーは買い物を控えたり、無駄遣いを辞めるなど、全体的に買う行為を減らすようになり、同時にお金の流れも滞っていきます。
こうして購買意欲が下がると、考察1と同様に国内の相場が下がります。
下がるというより「下げないと売れない」状態になるので、全体的な価格も下がってくると予測されます。
これが考察2です。
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ロレックスの買取価格と為替相場の関係
考察3:クリスマス商戦に向かい、
かけこみ需要があるかも?
さて、増税は10月ですが、この時期は買い取り店にとって、クリスマス商戦のスタートの時期でもあります。
つまり、クリスマスに売れそうなブランドバッグやブランドジュエリー、貴金属などをなるべく多く集めておきたいのが10月なのです。
仮に増税が6月ならモノを集めませんが、例年10月はモノが動き相場が上がり始める時期。
ですから、もしかすると買取金額がアップする可能性も考えられます。
とはいえ、こちらもまだ予測の段階。
現在のところ確信は持てません。
また、常に買い取り店を利用していたり、なじみのスタッフさんを持つ方なら気軽に聞けますが、増税きっかけで買い取り店を利用する方は、なかなか聞きづらいかもしれませんね。
現状はお店も、「今もっているものをどうさばくか」を考えているようで、10月の買取ラッシュまで思いが及んでいないお店もあるでしょう。
ですから例年のように「たくさん買っておこう」とはならない可能性もあります。
この考察3については、あくまでも私たちが考える範囲で、まだ流れが読めていないため、もう少し時期が近づき、動きが出たら情報を発信していきます。
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人気ブランドの商品はクリスマス前に売るのがベスト!
考察4:貴金属だけは別!
予測次第で儲かることも?
引用元:https://gold.tanaka.co.jp/index.php
増税の影響は、ユーザーにとってデメリットが多い印象を受けると思いますが、貴金属だけは別です。
なぜなら買取の仕組みが、他とは違うからです。
貴金属の販売方法は他とは異なり、常に税込みで計算されています。
例えば金を買う場合、金額が45万円なら消費税は36,000円。
つまり48,600円で買うことになります。
これを10月以降に売ると、45万円の消費税は45,000円。
つまり売る時は49,500円になるので、49,500円-48,600円、
つまり9,000円儲かる計算になるのです。
とはいえ金相場は株のようにリスクも高いので、そんなに単純ではありません。
税金の面から見ると「9月前に買って、10月以降に売れば儲かる」かもしれませんが、金相場は日本で決められないこともあり、金相場そのものが下がったら損をするので、注意が必要です。
もし、金相場を読むのに長けている人であれば、この時期を活用して一儲けするチャンスがあるかもしれません。
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貴金属を売る際の手数料について解説します
考察5:超高級アイテムのみ、
大きな影響はナシ
引用元:https://www.kyocera-jewelry.com/
最後は超が付く高級アイテムについて。
具体的には、数百万~数千万以上するような、
・希少価値の高いブランドアイテム
・希少価値の高いロレックスや、アンティークロレックス
・カラット数の大きな宝石類
・有名どころのコンテンポラリーアート…など。
これらは、主に外国の富裕層向けが購入するアイテムなので、日本の税率よりも、為替の影響が大。
いつ売っても消費税とは関係ありません。
消費税より世界情勢との関わりがあるので、各国の貿易摩擦についてアンテナを張ったり、円高より輸出が伸びる円安の時に売ることが得策です。
もしこれらの商品を持っているなら、日本の増税とは関係ないので、じっくりとよいお店を見極めて売るようにしましょう。
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まとめ
以上、消費税が10%になった際の考察として、
1. 市場の動きが鈍くなり、全体的な相場が下がる
2. 購買意欲が下がることで、全体的な相場もダウン
3. クリスマス商戦に向かい、かけこみ需要があるかも?
4. 貴金属だけは別! 予測次第で儲かることも?
5. 超高級アイテムのに、大きな影響はナシ
という5つの考察を述べてきましたが、一般ユーザーに影響がありそうなのは、1~3でしょう。
10月以降は、業者の買い渋りがおきることが予測され、本当に欲しいものしか買わないことで経済が回りにくくなり、結果として相場が下がることと思われます。
もちろん、増税によりユーザーの購買意欲も下がります。
ですので、現状で売りたいものがあるなら、高級品以外は9月までに売っておくことをオススメします。
ただし貴金属だけは別なので、金相場を確かに見抜く目があれば、一儲けすることも可能。
そして、例年10月からは買い取り店はクリスマス商戦に向けて、アイテムを集める傾向にありますが、今年どうなるかは業界でも予測が立たない状況です。
増税が行なわれると、全体としての購買意欲は一時的に下がります。
いつ再度浮上してくるのかは、予測がつきません。
ですから、売りたい時ドットコムとしては、10月に近づくにつれて見える今後の動向を読み、これからも随時、情報を発信していきたいと思います。