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東京オリンピック開催が買取相場にもたらす影響とは?
2020年7月24日から開催される東京オリンピック。
夏のオリンピックが日本で開催されるのはおよそ半世紀ぶりとあって、盛り上がりを見せています。
そんな中、年明けに突如起こったコロナウイルスの蔓延……。
当初は東京オリンピックにより、景気は右肩上がりと言われていましたが、ここに来て大きな不安要素が生じてしまいました。
そこで今回は、まずは、オリンピックが買取相場にもたらす影響をお伝えし、そこに予想外のコロナ問題が現われたことで相場がどうなっていくかを予測していきたいと思います。
世界に誇るメイドインジャパン製品
オリンピックに向け相場上昇のはずが…
引用元:https://www.photo-ac.com/profile/1190445
ご存知のように、メイドインジャパンの信頼性は抜群!
街を歩いていても、中国や韓国をはじめ欧米諸国からの旅行者が、日本の家電やアパレルブランドの紙袋を下げている姿をよく見ますよね。
私たち買取業界では、同じ理由でブランド品や時計がよく売れます。
それは「正規品の可能性が高い」ということが大きなポイント!
そんな背景のもとでの東京オリンピック開催は、日本の経済が潤う上でこの上ないチャンス。
オリンピック開催は7月なので、その頃にはすでに店頭に並んでいなくてはいけません。
ここから逆算すると、仕入れは5月6月。
5月6月は買取店にとって重要な時期であり、少しでも多くのアイテムを揃えておきたいところ。
特に、買取店の中でも店頭を持っている会社は「少しでも多く揃えておきたい」ということから、売る側にとってもまたとない好機です。
売れることはわかっているので、年明けから少しでも安く買って揃えておきたい。
そうすれば、オリンピック開催中に売れるに違いない!
……のはずでした。
従来であれば、人が動く3月には売る側も買う側もよい取り引きができたはず。
そう。コロナが出現するまでは。
では実際、コロナの影響はどのくらい出ているのでしょうか?
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新型コロナウイルスの影響でバッグや時計などの買取相場が下落中!
2月末時点での影響は少ないが、
3・4月に影響があり、5月以降は復帰の予測
引用元:https://www.photo-ac.com/profile/43626
実のところ、2月末の時点では、買い取り業界での影響はあまり出ていません。
この業界では、売り買いする際に時差が出るからです。
業者が売り、ユーザーが買うケースもありますが、ユーザーが買ったものを売り、それを業者が買うというケースもあるので、行動フローが普通の物販より異なるのも時差が生まれる理由です。
3月に入り、学校が休校になったり、企業ではテレワークを推奨するなど、人の行動範囲が限られてきています。
こうした動きが出されたのは3月初旬なので、これからその影響は出てくると思います。
そもそも3月4月は、新生活がスタートするため経済が大きく動き、買取業界でも、自分や大切な人へのプレゼントとして、ブランドバッグやお財布、時計などがよく売れます。
しかし軒並み卒業式や入学式、入社式は中止に。
新しいアイテムを買うというきっかけがつかめないのか、買取業界は打撃を受けています。
それに加え、3月は決算の時期です。
なんとか決算に現金化しておきたいということから、相場そのものが下落しています。
3月に開催予定だった業界の一大イベント、香港ジュエリーショーも5月に延期。
決算時に間に合わないというのは、かなりの痛手です。
さらに渡航が禁止・制限されたことで、特に中国や韓国からの旅行客は皆無。
コロナだけを見ると、中国への意見はいろいろありますが、業界内だけで見るとダメージは大きいといえます。
また、ネットという販売ルートはまだいいのですが、誰しも高級アイテムは目で見て確かめたいもの。
そういった場合も店に出向かなくなるので売れません。
今やちょっとした買い物でもためらうくらいですから、店頭売りをメインにしている買取店はかなり深刻な状況でといえるでしょう。
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人気時計ブランドを売るなら2月か3月を狙おう!
今後の動向はどう予想される?
ユーザーが売るといい時は?
引用元:https://www.photo-ac.com/profile/1190445
では、今後の予測をしていきましょう。
正直、コロナがいつ頃落ち着くかは、誰にもわかっていません。
とはいえ、日本にとってオリンピックは何としても開催したい一大イベントです。
もちろん、罹患者の方にとっては大変ですが、オリンピックの面だけで見ると「1億3000万人の人口の中での罹患者は、1200人ほどで死亡者は20人以下。確率としては低いのではないか」という意見があります。
また、安全性や文化に惹かれ、オリンピックをきっかけにした外国人旅行者の方もあるでしょうし、日本の医療制度は充実しているので、逆に安心と感じることもあるかもしれません。
そうなると、これまで日本が積み上げてきたものも加味し、5月あるいは6月に無理にでも「終息宣言」を出すのではないか? といわれています。
このようにいろいろな条件を鑑みてきましたが、予定どおりオリンピックが開催されれば、やはり買取相場は上がるでしょう。
しかし、売るのは5月を過ぎてから!
この3月・4月は売り時ではありません!
コロナウイルス蔓延という未曾有の出来事により、買取店は大打撃を被り、しかも本来なら売れる時季&決算時期だったゆえ、5・6月には張り切って売ることが予測されます。
ブランド品や時計を売りたい人は、今は絶対に売らないでください。
優良店では「3ヶ月したら持ってきてください」と言っているほどです(笑)
ただし!
金だけは別です。
金相場は社会情勢が不安定な時に、確固たる資産として価値が上がるため、今が売り時!
なんと、3月10日現在での24金は1gあたり6,127円。
以前、5,000円を超えた時に「売り時です」と言っていた値段を遙かに超えています。
どんな小さいものでも、見つけたらすぐに売りにいくことを強くオススメします。
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まとめ
いろいろ述べてきましたが、ポイントは以下です。
・オリンピック開催はそもそも経済にかなりの潤いを持たせる存在。
・コロナの影響はあるも、諸事情から開催はされるだろうと予測。
・結果、5月以降は取り引き金額もアップ。
・3・4月は売り時ではない。売るなら5・6月に!
・ただし貴金属(金のアクセサリーや金歯)は今すぐ売ろう!
3・4月の段階では「ブランド品は下がり、貴金属は上がる」という二極化が大きく広がります。
そして以降は、コロナの影響や決算のマイナスを取り戻すために、収束宣言の頃から買取店は張り切っていくはずです。
一概にはいえませんが、業界の相場はオリンピックの開催前は上がり、終幕後はいったん下がるでしょう。
もしうまくいけば、その後のクリスマス商戦に向けて、ゆるやかに上昇を続けていくかもしれません。
コロナの収束は誰にもわかりませんが、とにかく今は売り時ではありません。
世の中の動向を見ながら、5月以降に買取店に直接訊ねてみるのが鉄則といえるでしょう。
トップ画像引用元:https://www.olympicchannel.com/ja/