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毛皮製品の買取相場が安くなってしまった理由。
毛皮は、ゴージャスで重圧感のある見栄えから、一昔前はバブルの象徴が如く流行しておりましたが、時間の経過と共に相場が下がっています。「購入時は何十万円もしたのに1万円にもならないなんて…」とガッカリする人が少しでも減る事を願い、相場が安くなってしまった理由と高く売れる毛皮をご紹介します。
どうして安いの?
①動物愛護団体やデモ活動
何十年も前から、毛皮(FUR)の使用を廃止する活動が世界各国で行われていました。
(毛皮製品を着用している人が突然ペンキをかけられるというトラブルがあったり…)
最近では、爆発的なネットの普及によって毛皮製品の制作工程が出回るようになり、毛皮(FUR)の廃止をする動きが活発になりました。
毛皮には、ミンク、セーブル、フォックス等様々な種類がありますが、元はウサギ、狸、キツネ等の小動物です。
一定数、動物を殺めてまで毛皮製品を作るのは許せないという人がいてもおかしいことではありません。
②各ブランドの自主規制
動物愛護団体やデモの活動を真摯に受け止めた各高級ブランドは毛皮の使用を廃止しました。
・グッチ
・ヴェルサーチ
・フルラ
・マイケル・コース
・アルマーニ
など
代表的なブランドは“GUCCI(グッチ)”です。
2018年春~夏頃、グッチは毛皮使用の廃止を訴える国際連盟(FFA)に加入しています。
リアルファーの使用を廃止する宣言をし、過去に毛皮を使用した製品をチャリティオークションに出品して、
得た収益をイタリアの動物愛護団体に寄付しています。
また、世界各地で毛皮または毛皮動物の取り扱いについて法規制がかけられています。
毛皮製品は年々イメージの悪いものとして広がり続け、市場価値が下がり続けています。
③ファッションとしての流行(トレンド)が終わった。
上記のトラブルの他に、単純にファッションとしての流行が終わった事も相場と関係します。
毛皮のコートやショールが流行ったのはバブル期なので、今では毛皮のコートを着る人がほとんどいません。
アパレル業界では常識ですが、流行が終わった衣服は本当に売れなくなります。
逆に、全然売れなかった衣服が流行によって突然売れるようになります。
そういった流行や、需要と供給による要因で市場価値が下がる現象は、毛皮に限らず全ての商品で起こり得ます。
毛皮を売るベストな時期は?
A.売りたい時に売るのがベスト。
毛皮製品は年々相場が下がっています。
更に言えば、既にワシントン条約(種の保存法)により規制されている毛皮も沢山あります。
トラの毛皮は有名ですが、販売した時点で逮捕されます。つまり、売れなくなってしまいました。
そう考えると、すぐにでも手放したほうが賢明ですよね。
しかし、今後もしかしたら毛皮製品が大流行し、相場が爆発的に上がるなんてことも可能性としては否定できません。
「手放さずに持っていたほうがいい。」
と所有し続ける方もいらっしゃると思います。
ベテラン鑑定士とはいえ意見は様々なので、相場の先読みは非常に難しいのです。
毛皮の最新相場
毛皮の値下がりは著しいですが、高級ブランド(フェンディ・グッチ・ビスカルディなど)の毛皮製品は今でも高額で買取されています。
しかし、ノーブランドや無名ブランドの毛皮製品の買取価格は低いです。
少し専門的な話をすると、毛皮と言っても偽物が存在します。
偽物の毛皮を「フェイクファー」といいます。
フェイクというと騙すつもりで作られたようなコピー品のような印象ですよね。
なので、あえて本物を使っていないという意味で「エコファー」といわれる事もあります。
・高級ブランド
グッチ ミンクファーコート | モンクレール ラパンダウンコート | エルメス 総毛皮コート |
買取価格:¥300,000 | 買取価格:¥100,000 | 買取価格:¥150,000 |
画像引用元:https://www.auction.yahoo.co.jp
・無名ブランド
ベージュフォックス コート | ミンク コート | シルバーフォックス マフラー |
買取価格:¥5,000 | 買取価格¥15,000 | 買取価格¥2,000 |
画像引用元:https://www.rakuten.co.jp
まとめ
- ・買取価格が低いのは「動物愛護団体」や「需給」によるモノ。
- ・毛皮を売るなら「売りたいと思った時」に売る。
- ・毛皮にはフェイクファーやエコファーといった偽物も存在する。
- ・高級ブランドの買取価格は高い。無名ブランドは買取価格が低い。
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