メルカリで偽物(コピー)のブランド品を買ってしまったお客様が大勢います。
”フリマアプリ等の個人間取引でブランド品を購入するのは危険”というのは買取業界では常識ですが、
今回は、「実際に危険なのか？」「何を重要視すれば安全なのか？」危険を承知で検証しました。
フリマアプリで購入を検討中の方は是非とも参考にして下さい。

 

 

～2020年02月21日追伸～

その後追加で10点ほどアイテムを購入しましたが全て”本物”でした。

 

悪徳業者の見分け方

評価

メルカリは出品者を☆の数で評価しています。
取引が完了しないと評価をつける事ができない仕様のため、第3者から不当な評価をされることがありません。
信頼度を示す指標として、重要視するのは当然ですね。

 

評価が低い出品者は基本的に何か問題がある事が多いので、そういった出品者からは購入しないようにしました。

 

発送元

発送元が大阪だと要注意です。
大阪が嫌いだとか、イメージが悪いからという理由ではなく、事実として
当店では、コピー品を持ってくるお客様の住所が大阪である事が多いのです。
コピー品を持ってくる2人に1人は大阪在住と言っても過言ではありません。
もちろん、大進洋行（当店）が愛知県内に密集しているため、距離的に持ち運びやすい事も理由として挙げられます。
発送元に関しては記事として掲載するか非常に悩みましたが、あまりにも大阪率が高いためリスク覚悟で掲載しました。

念押ししておきますが、筆者は大阪が嫌いではありません。
発送元が大阪でもきちんと本物を出品している方は沢山います。
が、当店の統計上、大阪はコピー品の流通量が多いので、リスクを徹底して回避したい方は念頭に置いておきましょうという話です。

 

指定の写真を要求

コメントにて指定の写真を追加するよう要求しました。
その際、単純に気になる写真(角スレなど)を要求して頂ければと思います。
とくに、ルイ・ヴィトンの場合は”製造年度（ロット）の写真”やロゴの写真を要求して下さい。

製造年度が矛盾していたり、ロゴに違和感を感じた場合は購入していません。

できる限りシリアルの画像も要求して下さい。
シリアルは型番とは違い、個体そのものに付与されるものなので、出品者によっては嫌がる場合がありますが、後述する”すり替え”を照明する証拠の１つになります。

入手ルート

コメントで、入手ルートを質問しました。

実際に、エルメスのバッグを購入する際、「どこで購入されましたか？」と、出品者に入手ルートを尋ねると
「パリへ旅行中に購入しました。」
と返答を頂き、更に購入時のレシートの写真まで送って頂けました。
そこまでしてくれる方は中々いないと思いますが、かなり信憑性が高いですよね。

逆に危険なのは、
「通販で購入しました。」
「韓国へ旅行中に購入しました。」
「フリマアプリで購入しました。」
「某オークションサイトで購入しました。」

といったケースです。
その場合は購入を控えるようにしました。

怪しい商品ページの特徴

商品画像がオリジナルではない

実物の写真ではなく、ネット上の画像を流用している商品ページがあります。
持っているモノを撮影するだけで済むにも関わらず、あえてネット上の画像を使うのは怪しいですよね。

オリジナルではない画像の見分け方ですが、
背景や撮り方に個性や癖が全くなく、画像のサイズや画質に統一性がない場合は怪しいです。
その場合、Googleの画像検索機能を使用して、流用しているかチェックします。

同じ商品が複数あるケースもありますが、同じモノをいくつも所有しているのも怪しく感じてしまいます。
念には念を入れて、そういった出品者からは購入を避けました。

 

発送日が遅い

発送日が遅い出品者の場合、注文後にコピー品を入荷して発送する可能性も懸念して、購入を控えるようにしました。

メルカリの場合、最短１－２日、最長４-７日ですから、１週間もあればコピー品を仕入れて発送する事は容易です。
なので、発送が４－７日の商品は購入しないようにしました。

メルカリは基本的に無在庫販売は禁止ですが、コピー品を販売する出品者にそのような禁止事項は通用しません。

 

同じ商品を何度も出品

メルカリは、出品者が過去に出品した履歴を見ることが可能です。
履歴が残っていた場合、同じブランド商品がいくつも出品されていると怪しいです。

同じブランドのコピー品を大量に仕入れて、まとめて売却している可能性もあります。

個人業者などがまとめて出品している可能性もありますが、同じブランドものばかり出品されていれば、印象として”怪しい”と感じてしまうのは至極当然だと思います。

 

結果的に全て”本物”でした

結果的に、今回購入したエルメス4点、ルイ・ヴィトン１点は間違いなく本物でした。
驚いたのは、あからさまに怪しい商品ページがなかったこと。

あれほど膨大な数のブランド品が出品されていれば、１つくらいあからさまに怪しい商品ページがあっても良いと思いますが、悪質業者の腕が良いのか、メルカリのパトロールが強化されているからなのか、白黒つけがたい商品ページばかりでした。

正直、世間が言うほどあからさまな偽物ﾍﾟｰｼﾞには遭遇しませんでした。
メルカリ側もブランド品のコピーに関してはかなり問題視しており、常にパトロールがブランド品の商品ページをチェックしていますから、安全性はかなり高くなっている印象を受けました。

商品ページを見るだけでは対策不可能な”すり替え”

先程、メルカリは安全性が高まっており、
偽物を掴まされるリスクは大幅に減少したという話をしましたが、対策不能な悪質な手法でコピー品を送る業者がいます。
その方法というのが

出品時に本物を使い、発送時に中身をコピー品に入れ替えるという手法です。

この手法であれば、商品ページは本物のブランド品を使用しているのでパトロールに引っ掛かりません。
しかも、取引相手がコピー品ということに気付かない、もしくは気付いた頃には既に手遅れ状態ということも。

時間が経てば経つほど、届いたブランド品が偽物だという事を証明する事が難しくなり、
結果的に泣き寝入りになるケースも。

最悪、意図して送っていたとしても

「発送するときに入れ間違えてしまった。」
「気が付かなかった（すっとぼけ）」

と言えば、返品対応と謝罪、最悪アカウント停止処分程度で済んじゃうのです。

出品者からすれば、気が付かなければラッキー。気が付いても最悪アカウント停止で済む
という低リスクで実行できてしまうんですよね。

購入したブランド品が偽物か本物なのかを調べる方法

購入した商品がコピー品だということに気付かない人も多いかと思います。
調べ方はいくつかありますが、敷居の低い順から紹介します。

①まずはネットの情報を参考にする。

皆様がこの記事を読んでいるということは、少なからずWEBサイトを閲覧する環境が整っているという事になります。
なので、そのままGoogleやYahoo等の検索サイトで「ヴィトン　偽物　見分け方」等で検索して下さい。

ちなみに、当店も偽物とコピー品のコラムをいくつか紹介していますので、参考にして下さい。

 

②近所の買取店や質屋に見てもらう。

近所の買取店や質屋さんに査定をお願いして下さい。

もし本物であれば査定金額が出ますが、偽物の場合は査定金額が出ません。

お店にもよりますが、あまりにも粗悪なコピー品の場合、ハッキリと「コピー品ですよ」と教えてくれます。

※偽物でも店舗によっては査定金額が出されることがありますので、心配な方は２店舗以上周る事をおすすめします。

 

③正規店へ修理依頼する。

購入したブランド品の正規店へ修理依頼するのが最も確実な方法です。

時計であればオーバーホール、バッグであればクリーニングで見積もりを出してもらいましょう。

本物の場合は見積もりを出してもらえますが、偽物の場合はお断りされます。

但し、見積もりが出るまでお店に預けっぱなしにしておかなければいけないというデメリットはあります。

 

もしコピー品を買ってしまっていたら？

画像はメルカリガイド（公式）から引用

フリマアプリは、基本的に個人と個人のやりとりです。
欲しいモノが格安で手に入るメリットはあるものの、揉め事になった時は非常に厄介です。

本物のブランド品が届いた場合でも、返品する口実を作るために「偽物でした」と嘘をつく個人もいます。
メルカリの運営側も、まずどちらの言っている事が正しいのか？という段階から調査に入るため

もし自分が運営側だったら、どちらが正しい事を言っていると判断するのか？を考えながら立ち回る事が重要です。

下記では、購入したブランド品を鑑定に出して、偽物だと確信した場合にやるべきことを紹介します。
結論から言うとかなり時間と手間が掛かります。

①絶対に受け取り評価はしない。

まずブランド品を購入した場合は、商品が本物だと確信するまで絶対に受け取り評価をしないで下さい。

基本的にフリマアプリは受け取り評価をした時点で、商品に納得した事になり、取引が成立してしまうので
支払いが完了してしまい、2週間を経過すると取引相手とのやりとりができなくなってしまいます。

受け取り評価をしてしまうだけで、返品が困難になってしまいます。

 

②取引相手に連絡する。

フリマアプリには、取引相手とやり取りをするためのメッセージ機能が必ずあります。
商品を購入後、お互い受取評価をして取引が成立し、2週間経過するまでやり取りが可能になっています。

そのメッセージ機能を使って、取引相手にコピー品であることを伝えた後、できる限り取引相手とのやり取りで解決できるよう努めて下さい。
いきなり事務局に問い合わせると、「まず取引相手と話し合って下さい、」という返答があります。

もし取引相手がキャンセル申請を承諾した場合は無事に返品ができますが、多くの場合キャンセル申請には応じて貰えません。
意図して送っていた場合、このような事態になるケースも想定していますから、尚更応じてもらえないでしょう。

応じて貰えない場合は警察沙汰も視野に入れる必要があります。

 

③事務局に問い合わせする。

・取引メッセージでやりとりをしていても折り合いがつかない。
・誠意ある対応をしてもらえない。
・そもそも返信がない。（メッセージ送信後24時間経過）

上記のケースに陥った場合、個人間での解決は不可能なので、事務局に問い合わせて下さい。

メルカリは、一定期間やり取りや受取評価がない場合、強制的に取引を完了させる事ができます。
多くの場合、きちんと商品を送ったにも関わらず、購入者が受取評価をしないことによって、
売上金がまったく入金されない状態の出品者が、事務局に問い合わせることによって実行されます。

その場合、双方に受取評価が付かず、支払いのみが完了してしまいます。
お互い悪評すらつけることができません。

この機能は、出品者のためにある機能と言えますが、
悪徳業者にとってはかなり好都合な機能です。

コピー品を送って、受取評価がなければ、事務局に問い合わせて強制的に取引を成立させてしまえばいいのですから…。

とはいえ、事務局側もメッセージでのやりとりを確認した上で実行しますので、こちらから取引相手になにかしら反応することで防げます。

また、事務局に問い合わせることによって強制的に取引が終了する事を止めてもらえます。

 

④事務局からの指示を待つ

後は、状況に応じて事務局とやり取りをして指示や対応を待ちましょう。
多くの場合、返品対応するよう事務局から出品者に連絡があります。

私の経験談ですが、以前、メルカリで購入した商品の中身が全く別物で、出品者とトラブルになった事があります。
やりとりの中で、相手も素直に認めてくれたこともあり、メルカリ側もやりとりを見て判断したのか返金対応して頂けました。

もし、相手が「悪意を持った人」だったらものすごく苦労していたと思います。
「心当たりはありません。中身が違うものだったとどうやって証明するんですか？」
「到着後あなたがすり替えたのではありませんか？」
「証拠はあるんですか？」

こういった返答も十分にありえたはずです。
考えるだけでもゾッとしますね。

まとめ

• パトロールが強化されているため、本物のブランド品を購入できる。
• 購入前のコメントが必須。
• 少しでも怪しいと思ったら購入を控える。
• 購入後は安易に受取評価をしない。

今回は購入品全てが本物でした。
しかし、今でも”コピー品を意図して送る人”や”間違えて送る人”は存在します。
ですので、到着した時点で受け取り評価をせずに、まずはしっかりと精査して下さい。

フリマアプリはお値打ちで購入できる事がメリットですが、１００％本物であるという保証はありません。
絶対に偽物は嫌だという方は、正規店で購入することをおすすめします。