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宝石は石のみでも買取は可能?それとも不可?
店頭でよくお客様から聞かれる質問の一つが、「宝石は石のみでも買取は可能?それとも不可?」です。
結論からお伝えすると、もちろん可能です。
しかし、すべての宝石が買取できるわけではないので、石のみでも売れる宝石をご説明します。
①ダイヤモンド
プラチナや金の枠が付いていない宝石を「ルース(裸石)」と呼びます。
ルースの状態で最も高値が期待できるのがダイヤモンドです。
ダイヤモンドは枠に付いていても、ルースでも買取金額に差はありません。
ダイヤモンドは、それ自体に価値があるのでジュエリーに加工されていなくても大丈夫。
枠に付いている一粒石のダイヤモンドは大きさにもよりますが、買取った後は枠から外してソーティング(簡易鑑定書)を取ります。
②エメラルド
クレオパトラも愛した宝石であるエメラルドも買取が可能です。
しかしながらダイヤモンドのように、ルースでもジュエリーでも買取金額は同じとはなりません。
エメラルドの需要はジュエリーに加工されることで生まれます。
ルースでは需要を生まないのです。
このマージンが実は高め。専門職ですから仕方ないと言えば納得できなくもありませんね。
そういった理由からルースの場合、買取金額は低めになります。
下記相場表を参考にしてください。
グレード/重量 | 1ct未満 | 1ct~3ct | 4ct~6ct | 6ct以上 |
A | ~10,000円程度 | 10,000~50,000円程度 | 50,000~100,000円程度 | 100,000円以上 |
B | ~5,000円程度 | 5,000~10,000円程度 | 10,000~50,000円程度 | 50,000円以上 |
C | ~1,000円程度 | 1,000~3,000円程度 | 3,000~5,000円程度 | 5,000円以上 |
D | ~100円程度 | ~1,000円程度 | ~2,000円程度 | ~3,000円程度 |
※1.あくまでも当社基準です。
※2.実際に商品を拝見させていただいてからの金額変動はご了承ください。
色石には明確な相場が無いので、相場表の金額はあくまで平均落札価格です。
ルースでも高く売れるエメラルドの条件は、
①コロンビア産であること
②透明度が高くインクルージョンが少なめ
③緑の中にうっすらと青を感じれる色味(ブルーイッシュグリーン)
④5ct以上
以上の4点です。
①の産地証明、④のカラット数はGRJなどの最高機関での鑑別書が必要となります。
②、③に関しては鑑定士の判断によります。
③ルビー
ルビーは俗に「宝石の女王」と呼ばれる宝石。
今では赤い宝石の代名詞的存在です。
ルビーもルースの状態での買取は可能です。
しかし、エメラルド同様の理由で買取金額は低め。
下記相場表を参考にしてください。
グレード/重量 | ~1ct未満 | 1ct~2ct | 3ct以上 |
A | ~10,000円程度 | 10,000~50,000円程度 | 50,000円以上 |
B | ~5,000円程度 | 5,000~20,000円程度 | 20,000円以上 |
C | ~3,000円程度 | 3,000~5,000円程度 | 5,000円以上 |
D | ~100円程度 | ~1,000円程度 | ~2,000円以上 |
※1.あくまでも当社基準です。
※2.実際に商品を拝見させていただいてからの金額変動はご了承ください。
色石には明確な相場が無いので、相場表の金額はあくまで平均落札価格です。
ルースでも高く売れるルビーの条件は、
①ミャンマー、スリランカ産であること
②透明度が高くインクルージョンが少なめ
③「ピジョンブラッド」であること(色味が鳩の血色)
④3ct以上
以上の4点です。
①の産地証明、③の「ピジョンブラッド」、④のカラット数はGRJなどの最高機関での鑑別書が必要となります。
②は鑑定士の判断によります。
ルビーは市場でも3ct以上の重量があるものは、ほとんど出回っていません。
そのため、3ct以上のルビーは非常に高価で取引されます。
④サファイア
故ダイアナ妃がチャールズ皇太子から送られたことで有名なサファイア。
サファイアと言えば誰もが綺麗な青色を思い浮かべると思いますが、実は様々なカラーバリエーションを持つ宝石としても有名です。
ルビーと同じ鉱物「コランダム」から産出されるサファイアですが、クロムが1%以下の赤色の石をルビー、その他コランダムから産出される石をファンシーカラーサファイアと呼びます。
また、光にかざすとスター模様が浮かび上がるスターサファイアもサファイアの仲間。
ただし、カラーバリエーションが豊富ゆえに他の宝石と勘違いされることもあります。
サファイアはモース硬度(宝石の硬さを表す数値)が8なので(ダイヤモンドは10で最も固い)、ファセットと呼ばれる面のエッジがシャープです。
一般の方ではなかなか見分けがつかないので、一度査定してもらうことをオススメします。
サファイアもエメラルド同様の理由で買取金額は低め。
下記相場表を参考にしてください。
グレード/重量 | 1ct未満 | 1ct~3ct | 4ct~6ct | 6ct以上 |
A | ~10,000円程度 | 10,000~50,000円程度 | 50,000~100,000円程度 | 100,000円以上 |
B | ~5,000円程度 | 5,000~10,000円程度 | 10,000~50,000円程度 | 50,000円以上 |
C | ~1,000円程度 | 1,000~3,000円程度 | 3,000~5,000円程度 | 5,000円以上 |
D | ~100円程度 | ~1,000円程度 | ~2,000円程度 | ~3,000円程度 |
※1.あくまでも当社基準です。
※2.実際に商品を拝見させていただいてからの金額変動はご了承ください。
色石には明確な相場が無いので、相場表の金額はあくまで平均落札価格です。
サファイアの買取相場はエメラルドとほぼ同じ。
ルースでも高く売れるサファイアの条件は、
①ミャンマー、スリランカ産であること
②透明度が高くインクルージョンが少なめ
③「ロイヤルブルー」「コーンフラワー」であること
④5ct以上
以上の4点です。
①の産地証明、③の「ロイヤルブルー」「コーンフラワー」、④のカラット数はGRJなどの最高機関での鑑別書が必要となります。
②は鑑定士の判断によります。
ただし、例外として「パパラチアサファイア」と「非加熱のサファイア」はかなりの高額で取引されます。
パパラチアサファイはオレンジとピンクが入り混じったような色味で、パパラチ山脈で発見されたサファイアです。
非加熱のサファイアとは、通常宝石は色味を良くし、内包物を目立たせなくするように加熱処理が行われます。
(トリートメントの高温高圧加熱処理ではない)
しかし、非加熱のサファイアにはその処理がなされておらず、少し青色が薄くなっています。
(もちろん色味が薄くない非加熱のサファイアは高額で取引される)
この2つは通常相場以上での買取が可能です。
パパラチアサファイアはある程度見分けがつきますが、非加熱に関しては鑑定機関での判断となりますので、必ず鑑別書を持参ください。
透明度が高く、スターがはっきり出ないスターサファイアは値段をお付けすること自体難しい場合が多いです。
⑤4大宝石以外で買取が可能な宝石
①パライバトルマリン(パライバ州産)
②アレキサンドライト(カラーチェンジが非常にはっきりと見える)
③キャッツアイ(ハニーイエローでシャトヤンシーがはっきりと見える)
④珊瑚(血赤)
⑤翡翠(琅(ろう)かん)
以上の5つです。
①~③は条件を満たせばかなりの高額で取引されます。
時にはダイヤモンド以上の価格で落札されます。
④、⑤ですが、まず5ct以上必要です。
大きくて綺麗であることが大前提となります。
ルースでは値が付かない宝石
上記以外の宝石はまずもってルースでは値が付きません。
トルマリンやアクアマリン等のルースを大量にオークションに出品しましたが、せいぜい500円がいいとこ。
まとめ
基本、ダイヤモンド以外は枠から外さないようにしておくことをオススメします。
また、購入の際もルースでは買わない方が良いでしょう。
大進洋行昭和買取店では、宝石鑑定資格保有者が在籍しておりますので、安心してお持ち込みください。