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2020.02.16 コラム

転売ヤーは果たして悪なのか?流行する転売行為について鑑定士が解説します。

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新型コロナウイルスの感染拡大とともに、非常に問題視された「マスクの転売問題」
店頭やネットでは売り切れ続出で、それをいいことにネットオークションやメルカリなどのフリマアプリで高額でマスクを転売する行為が問題となっています。

さて、「転売」と聞くと、あまり良いイメージが無い方も多いと思います。
それは「転売」=「ダフ屋」という印象があるからではないでしょうか。

人気アーティストのコンサートチケットを大量購入して、チケットを受け取れなかった人に高額で売りつける。
こういった商品供給の公平さをなくしてしまう行為を、いわゆる‟ダフ屋行為”と呼びます

しかし、2019年に制定されたチケット不正転売禁止法によってチケットや乗車券の転売は一切禁止され、違反した場合には罰則が与えられます。
(1年以下の懲役、または100万円以下の罰金)

プロダクション側もダフ屋行為が起きないように規制を徹底しています。
例えば宇多田ヒカルさんのコンサートのチケット購入方法。
チケットを購入する際は専用サイトへ登録し、顔写真をアップ。
一人2枚まで購入可能ですが、同伴する人の顔写真も必要となります。
安室奈美恵さんのコンサートチケットが電子化された時よりもはるかにハードルが高くなっていますね。

こういったイメージが先行してしまっているので、「転売」行為=悪のような印象を与えてしまっているのだと思います。
しかし、‟ダフ屋行為”は禁止ですが転売は法律違反ではないんです。

伊賀井
伊賀井
少し掘り下げて解説していきます。

1.「転売行為」は犯罪ではないのか?

考える人
結論からいうと転売は犯罪ではありません。取り締まる法律がないのです。
(何度も言いますがダフ屋行為は犯罪)
これはあくまで私個人の見解ですが、あまりにも転売ジャンルが多岐に渡るので、一律で規制することが難しいことが原因ではないかと思います。

しかし、商品供給の公平さを欠かないために「常識の範囲内での転売行為」を行うよう政府は呼び掛けてます。
では「常識の範囲外の転売行為」とみなされてしまうのはどういった場合なのか。その定義は大きく分けて3つあります。

①明らかに膨大な利益を得ている
②不定期ではなく定期的に一定の利益を得ている
③継続的に膨大な利益を得ている

この3つの定義に当てはまってしまっても、犯罪になるかと言われると答えは「ノー」です。
先述した通り、取り締まる法律がないのです。

ではこの定義に当てはまる転売ヤーはどんなデメリットがあるのか。
それは納税、つまり確定申告が必要となってきます。要するに完全なる「副業」とみなされるのです。

実は基準も明確で、転売を副業扱いしている人なら年間で20万円以上、本業としている人なら33万円以上の利益が出た場合、確定申告の必要性が出てきます。
ただし、この基準を転売ヤーが全く把握していないことも珍しくありません。
確定申告をしないでいると、「無申告加算税」や「延滞税」を求められますので、せっかく転売で儲けた利益が水の泡です。

伊賀井
伊賀井
転売を行うならしっかりとルールを守りましょう!

2.なぜ‟ダフ屋行為”だけが取り締まられたのか

NGの画像
ここでふと疑問に思うのが、「なぜ‟ダフ屋行為”だけが取り締まられたのか」です。
スニーカーの転売やグッズ関連、玩具などの転売もはたから見れば‟ダフ屋行為”となんら変わらない気もします。

実はダフ屋行為はチケット不正転売禁止法が制定される前は、近隣住民の迷惑になるとの観点から迷惑防止条例で取り締まられていました
また、集団で大量のチケットや乗車券を購入してることから、「はなっから転売目的での購入」とみなされたのです。
こういった背景から‟ダフ屋行為”のみが取り締まられました。

しかし、スニーカーでも他のジャンルにしてもほとんどの転売ヤーははなっから転売目的で購入しているはず。
でもなぜ取り締まりが厳しくないのか。実はここが最もグレーゾーンとも言えます。

モノを売る行為は基本的に「生活動産の処分」と捉えられます。
例えば「本来使用目的で商品を購入したが、実際に使ってみると使い勝手が悪いので売却した」とします。
それがたまたまネットオークションで高額で落札された、メルカリで高く売れた場合は「転売を目的とした購入」には当たりません。

伊賀井
伊賀井
だからこそ「常識の範囲内」という曖昧な表現での呼びかけを行うくらいしか策がないのが現状です。

3.ネットオークションやメルカリなどのフリマアプリが転売ヤーに講じる策

冒頭でも触れましたが、新型コロナウイルスの影響でマスクや除菌商品が非常に高額で取引されています。
政府は供給の公平さを訴えていますが、一部の転売ヤーには響いていないのが現状。

ではヤフオクなどのネットオークションやメルカリなどのフリマアプリ側が出品を規制すれば良いのでは?と思いますよね。
しかし、それぞれのガイドラインに明確な規定はないため、出品を規制する権利がありません。
ヤフオクではこういった呼びかけを行っています。

伊賀井
伊賀井
運営側もロイヤリティや出品手数料が儲けとなるので、そういった部分を考えると一概に規制するのは難しいとも考えられますね。

4.転売行為が全て‟悪”というわけではない

買取イメージ画像
一部の「稼ぐためならなんでもするような転売ヤー」を除き、転売行為自体は‟悪”というわけではありません。

私個人の意見としては、お金を稼ぐ手段の一つだと思っています。
もし転売行為についてあまり良いイメージが無い人がいるのであれば、実際に転売を行ってみるのも転売行為を理解する一つの手ではないでしょうか?

そもそも転売で儲けを出すことは簡単ではないのです。
仕入から相場調べ、販売先、トレンドやニーズの察知などもはや我々のような鑑定士ばりの知識が必要です。
転売を行う際は店舗で安くなって売られている商品を購入することから始まるのですが、これが‟せどり”と呼ばれる仕入れ方法です。
店舗やネット通販では安く売られていても、それを仕入れて別ルートで売れば多少儲かる。

転売は基本この作業の繰り返しです。
また限定品やプレミア商品の場合、抽選に当たらなければ購入すら出来ません。

伊賀井
伊賀井
ひとえに転売と言えども決して簡単とは言えませんね…。

5.転売行為の今後の動向とは

転売先のチャネルが増えたことで(ヤフオクだけでなくメルカリなどのフリマアプリ)、転売行為は今後増え続けると思います。
しかし、市場の規模が拡大すれば相場もある程度構築されていくので、今まで同様の利益を得れるかという疑問は残ります。

リユースに携わる私としては、商品が流動的に動くのは大歓迎です。

伊賀井
伊賀井
しかし、必ずルールを守って転売行為を行いましょうね!

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