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2017.11.16

オーストリッチやクロコなどのエキゾチックレザー製品の買取事情を徹底解説します!

    引用元:https://item.rakuten.co.jp/sankyo/06000916r/

「エキゾチックレザー」と聞いて、何のことかピンと来るでしょうか???

よく耳にする、オーストリッチやクロコダイルなどの皮革製品はその部類に入ります。

素人からしたら、オーストリッチやクロコダイルって聞いただけで「高級品!!」って思いますが、実は買取市場においては少し違うようです。

今回は、そんなエキゾチックレザー製品の買取事情を種類と併せて解説いたします☆

エキゾチックレザー(オーストリッチやクロコなど)のバッグや財布の買取金額には期待をしてはいけません

オーストリッチやクロコダイルなどのエキゾチックレザー製品の買取価格は、ハイブランドのものでない限り、数百円単位となってしまう場合が多いのが現状。

買ったときは数万円もするのに売るとなるとなんでこんなに安くなってしまうのでしょう・・・?

【理由】その① オーストリッチやクロコなどのエキゾチックレザー製品は需要がない

一般的によく使われている皮革だと「牛・馬・羊・豚」などがありますが、これらに比べるとオーストリッチやクロコダイルなどのエキゾチックレザーはあまり人気がありません。

実際に、私の周りに「レザーのバッグや財布を持つならどんな素材がいい?」とヒアリングしてみても、「ラム(羊)が柔らかくて好き」とか「丈夫で使いやすい牛革がいい」などという声が多かったです。

若い女性からは「オーストリッチってなんだか年配の方が持っているイメージだから持ちたくない」「高級感が漂いすぎるクロコはちょっと・・・」などという声も…。

素材の材質やイメージ、価格などによりエキゾチックレザー製品はあまり万人受けするアイテムではないようです。

【理由】その② ワシントン条約の「種の保存法」と動物愛護運動のあおり

引用元:http://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/02_exandim/06_washington/

1975年に発行され日本も1980年に加盟した、ワシントン条約の「種の保存法」により、オーストリッチやクロコダイル、リザード、パイソンなどの高級皮革類などは利用に制限があります。

そのあおりを受け、エキゾチックレザー製品の取り扱いは年々難しくなってきているのが現状。

それと共に、動物愛護運動も年々世界的に盛んになってきています。

ご存知の方も多いと思いますが、「徹底したエコロジスト」で世界的に有名なステラマッカートニーは、ブランド設立時から自身のデザインには決してリアルファーやレザーなどの動物性の素材を使用していません。

そして最近ですと、高級ブランドのグッチが2018年からミンクなどの動物の毛皮製品を使用しないと宣言したことで話題となりました。

高級ブランドが環境と動物に配慮し、社会的責任を果たすよう企業努力していくことは、今後ますます活発化され、社会的にそう言った風潮となってくるでしょう。

となると、リアルファーだけでなくエキゾチックレザーなどの希少性が高い皮革製品は、今後さらに厳しい傾向になっていくのではないでしょうか。
※参考:ステラ・マッカートニーがレザーを使用しない理由
※参考:これからの経済【グッチが毛皮使用の禁止を宣言「ちょっと時代遅れ」】

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買取店などは、扱い辛いアイテムを嫌厭しがちです。ハイブランドのものは例外として、それ以外のオーストリッチやクロコダイルなどのエキゾチックレザー製品の買取金額に期待するのはやめた方が良さげですね。

【理由】その③ 養殖の技術アップにより希少性が薄らいでいる

オーストリッチやクロコダイルなどのエキゾチックレザー製品は、その希少性から販売価格は決して安くはありません。

でも実のところ、私たちが知っているオーストリッチのバッグやクロコダイルの財布などのほとんどは野生のものではないのです。

野生で生活しているダチョウやワニの数は乱獲され、減少してしまいました。そのためワシントン条約で規制し、乱獲されることを防いでいるのですが、ダチョウやワニなどは製品としての販売目的に養殖さるようになり、市場に出回っているそのほとんどが養殖場からのものなのです。

昔は野生のものを捕獲していたので希少性が高かったのですが、今は少し異なるようですね。

エキゾチックレザーを代表するオーストリッチやクロコ以外のエキゾチックレザーをご紹介

案外こんなものまで?!と驚くものまでエキゾチックレザーとして製品になっているのでご紹介します。

爬虫類 クロコダイル(ワニ革)・リザード(トカゲ革)・パイソン(ヘビ革)
鳥類 オーストリッチ(ダチョウ革)
魚類 シャーク(サメ革)・スティングレイ(エイ革)
哺乳類 エレファント(ゾウ革)・シール(アザラシ革)
その他 ヒポ(カバ革)・カメ革

エキゾチックレザー製品の中でもハイブランドのものは例外として高価買取に期待できる

   引用元:http://gowell18.seesaa.net/article/36826797.html#more

基本的にはオーストリッチやクロコダイルなどのエキゾチックレザー製品は、需要がないなどの理由から人気がないため、買取価格は数百円くらいにしかならないとお伝えしましたが、中にはそうでないものがあります。

それは、ハイブランドのエルメス。

エルメスが使用するエキゾチックレザーの種類は「ポロサス」「ニロティカス」などのクロコダイルやオーストリッチ、リザードがあります。

「エルメスのバーキンの買取金額が、飛び抜けて高い理由とは?」でもお話させていただきましたが、エルメスの中でもクロコダイルのバーキンはカラーやサイズにもよりますが、状態の良いものだと中古で300万円を切ることはないでしょう。

ブランドバリューの結果、高値が付くと考えた方がいいですね。

しかし、バーキンの生みの親でもあるジェーン・バーキンが、エルメスにバッグのバーキンから自分の名前を外してほしいと要求したことはまだ記憶に新しく、今後ブランド業界にどんな影響があるか気になるところです。
※参考:ジェーン・バーキン、エルメスのバッグから自分の名前外すよう依頼、どうして?

まとめ

いかがでしたか?

オーストリッチやクロコダイルなどのエキゾチックレザー製品は、自然にできる独特な風合いが個性的でとても魅了される気持ちは調べれば調べるほど分かる気がします。

もしエキゾチックレザー製品をお持ちでしたら、私は売るよりも大切にお手入れをし、愛用していただきたく思います。

それが結果として動物愛護にもつながるのではないかと思うからです☆

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