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2019.10.04

ブランド鑑定士になるために必要な資格や才能とは?

都市の規模に関係なく、大小さまざまな買い取り店が増えてきています。

ブランド品が好きな方の中には、鑑定士になってみたい! と思う方もあるかもしませんが、鑑定士を目指すにはどうしたらよいでしょうか?

そこで今回は、ブランド鑑定士になるために必要な資格や条件をお伝えします。

資格は要らないが、
「実績」「目利き」がモノを言う!


引用元:https://www.photo-ac.com/profile/841363

鑑定士の仕事は、言うまでもなくモノの査定をすること。

アイテムはさまざまですが、ブランド品の鑑定だけなら資格は要らず、学歴や年齢、性別なども問われません。

ただし、宝石に関してはアメリカにある「GIA」や日本の「CGL(中央宝石研究所)」での認定資格が必要になります。

「ブランド鑑定士」は資格こそ要りませんが、重要なのは「実績」と「目利き」。
正確にモノを判断する目です。

細かな傷や汚れを見逃さない目、モノの経年劣化を見極める目…と、見るべきポイントはたくさんあり、査定ひとつで店の利益は大きく左右されます。

中でも一番腕が試されるのが「真贋判定」ではないでしょうか。

もしコピー品を見抜けなかったら、信用問題にも関わりますし、店の損失は大きいので、非常に責任が重い仕事といえます。

このように資格こそ要らないものの、重要任務を担うブランド鑑定士になるには、どんなスキルが必要なのでしょうか?

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ブランド鑑定士になるために必要な資格とは?

「ブランド鑑定士」に必要な3つのスキル


引用元:https://www.photo-ac.com/profile/43626

前述のように、ブランド鑑定士は非常に責任のある仕事です。

具体的に、どんな知識やスキルが必要なのか見ていきましょう

① 真贋判定ができる目

ブランド鑑定士に最も重要なのが、やはり「真贋判定」でしょう。

ブランドアイテムは、人気であればあるほどコピー品が出回ります。

素材・デザイン・ロゴ・縫い目・色…。
コピー品を判断する要素は多々ありますが、悪徳業者も負けておらず、まさにいたちごっこというのが現状です。

各店で、真贋判定マニュアルのようなものはありますが、それも日々変わりますし、最近は、AIでの真贋判定を採用する店も増えてきています。

最終的には勘が頼りなのかもしれません。
「なんか、いつもと手触りが違う」
「どうも、色合いが普段見ているのとは違う」
そんな小さな違和感に気づけるのは、やはり「実績」があるからこそ。

同じアイテムでも、10個見てきた鑑定士、100個見た鑑定士、1000個見てきた鑑定士では経験値は全く異なります。

もちろん実績が少なくても優れた鑑定士もいるので、一概には言えませんが、ひとつひとつの経験を積み重ね、失敗すらも活かしてさらに上を目指せるかが、優秀な鑑定士になれる条件といえるでしょう。

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② ブランドの知識があり、
かつ、トレンドを理解している

2つ目は当然ではありますが、ブランドの知識とトレンドの理解を持っているかです。

ブランドアイテムに興味がある、好きだということは長所ですが、プロならば個人の好みに偏らず、世界中のあらゆるブランドを把握している必要があります。

また、ブランドの歴史や特色、購買層はもちろん、定番ラインはもちろん、人気ブランドにある「シーズンごとに出る新作」や「限定品」も網羅すべく、常に新しい情報を入れていなくてはなりません。

逆に、ブランドの中には一過性の人気しかないものもあります。

爆発的に人気が出て、誰もが持っていたアイテムが、数年後にただ同然になるケースも。
「買った時は高かった」と持ち込まれた際、鑑定士が情報をアップデートしていなければ、間違った相場で買い、利益が出せなくなってしまいます。

つまり、鑑定士は常に「今このブランドの評判がどうであるか」を見極められないといけません。
そうした目利きは「今は人気があるけれど、一過性のものかもしれない」と予測できる目にも繋がります。

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③ 相場を読める「目」を持つ

3つ目は相場を見る目があるかどうか。
②の「トレンドを知る」にも通じるのですが、鑑定士は常に「適切な査定」をする必要があります。

「適切な査定」をするためには「相場を知る」ことが最も重要。

この「相場」を知るには、業者間の市(いち)や、オークションに参加することが有効です。

なぜなら、市やオークションでは、価格があからさまに反映されます。
条件は「需要があるかどうか」ただひとつ。
たとえ新しくても、珍しくても、定価が高くても、需要がなければ売れません。

そうした現場をひと目で把握できる唯一の場が、市やオークションなのです。

市やオークションはここまで重要ですが、鑑定士の中にはその存在すら知らない人もいます。
そういった鑑定士は、狭い情報でしか査定ができないので、情報もアップデートできませんし、見落としていることも出てくるでしょう。

どこにでもあるようなところから価格を知るのではなく、「現場で今の価格を知る」。
これがブランド鑑定士にとっては、真贋判定と同様に大切な要素なのかもしれません。

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今後の見解とまとめ

今回は、あまり取り上げてこなかった「ブランド鑑定士」の仕事についてご紹介してきました。

資格が要らず、数値で表せないからこそ、鑑定士同士には差が出てきます。

何の仕事でも同じですが、経験年数だけで実力は測れません。
同じように10年経験してきた鑑定士でも、大手にいることにあぐらをかいている鑑定士と、日々真摯に仕事に向き合う鑑定士とは、雲泥の差があるでしょう。

最近は、買取業界にもAIが導入され、真贋判定もある程度のことまでは見抜けることがわかっています。

しかし、業界としては「最終的には人間の目」だと考えています。
機械では見抜けない「鑑定士の勘」というのが、必ずあるからです。

ブランド品人気が続く中で、いずれ「ブランド鑑定士」の資格ができる日が来るかもしれません。

ただ、当面は資格ができる予定はなく、簡単な査定や真贋判定ならAIでもできてしまうので、鑑定士は「デキる人」「デキない人」の二極化になっていくと思われます。

そんな中でユーザーができることは、モノを正当に査定できる鑑定士を選ぶことです。

まずわかりやすいのは、査定に納得できなかった場合、理由をはっきり教えてくれる鑑定士ならよいといえるでしょう。

また、いろいろな店を回って相見積もりを取ったり、店のサイトや電話・LINE査定で雰囲気を見ることは誰でもできます。

「鑑定士は資格が不要なだけに、実力に大きな差がある」というのを踏まえた上で、自分自身も情報を得ていくことが、ユーザーにも望まれるのではないでしょうか?