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グッチの人気が再燃!?中でもオールドグッチの買取価格が急上昇中!
先日より、古いディオールやセリーヌの人気が再燃していることをお伝えしてきましたが、ここに来て「オールドグッチ」の人気が急上昇!
80~90年代に持っていた人にとっては懐かしく、今の若い人にとっては新しいということが、これまでのセリーヌやディオール同様、魅力となっているようです。
しかしグッチはひと味違うんです。
今回はその秘密に迫るとともに、実際の相場や今後の動向についてお伝えします。
テーマはやはり「原点回帰」
「まとめて数千円」からの脱却
引用元:https://fontmeme.com/ja/font-gucci/
グッチは言わずと知れたイタリアの老舗ブランド。
グッチオ・グッチにより1921年に創業されました。
グッチといえば「GG」のロゴとイタリアを思わせる赤と緑のラインが魅力ですよね。
日本では1970~90年代に人気を集めましたが、2000年以降、人気が停滞。
スタッフも「他の企業に吸収され、伝統は守れないかもしれない…」と思った時期があったそうです。
買取業界でも「グッチはオワコン」という言葉もささやかれ、数年前までは「グッチなんてまとめて数千円にしかならない」という切ない状態が続きました。
しかしやはり一流ブランド。
グッチは見事な復活劇を遂げるのです!
2017年の売り上げが6000億円だったのに対し、翌2018年には1兆円に!
見事なV字回復です。
「まとめていくら」だったものも、業者間で競る現象が続き「落札できない」というケースも。
角スレがあったり、中身がボロボロでも、アイテム次第では数万円で取り引きされています。
その理由はやはり、ディオールやセリーヌと同じく「原点回帰」。
GGのロゴ、赤と緑のいわゆる「シェリーライン」を現代風に踏襲させるとともに、新しい要素・デザイン・客層を取り入れた、絶妙の「バランス感覚」が、グッチの再びの成功を生みだしたのです。
成功の理由を、具体的かつ細かく見ていきましょう。
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理由1:流行りのきっかけはSNS
旧デザインを現代風に復活
前述のように、グッチのバッグといえばやはり赤と緑の「シェリーライン」と「GGマーク」。
現在高値となっている「オールドグッチ」のハンドバッグがコチラ。
引用元:https://rococo.jp/
一方、こちらが現行モデルの「オフィーディア」。
ご覧のとおり「どこが違うの?」と思われる方も多いでしょう。
引用元:https://www.gucci.com/jp/ja/
細かく見てみると「GGマーク」には陰影が付き、ロゴが金色で大きいところも異なっています。
しかし全体としては「昔懐かしいデザイン」という印象。
実はグッチとしても「オフィーディア」というラインにしてはいるものの、オールドグッチとの明確なラインは設けていないそうです。
この、オフィーディアが注目されはじめたのが数年前。
ブランドが流行ったり復活するきっかけはSNSが多いのですが、今回もそのパターン。
海外セレブがオフィーディアの小さいバッグをインスタなどでアップしたところ「レトロカワイイ!」と話題に。
今回の大きなきっかけになりました。
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理由2:2015年に就任したデザイナーの
軽いフットワークにも勝因が
老舗ブランドの復活劇に欠かせない要素が「デザイナーが変わった」ということ。
グッチも同じで、2015年にデザイナーが変わりました。
上記のオフィーディアのように「原点回帰」もしましたが、一時期のグッチにはこんなイメージを持つ方もあるかもしれません。
引用元:https://reclo.jp/item/detail/203210
「シックさが魅力のグッチがなぜこんな奇抜なデザインを?」
そう思った人もあるでしょう。
そんな声が反映されたのか、一部の層には取り入れられたものの見事にハズし、売り上げにも繋がらず。
業界では「KENZOの二番煎じでは?」という厳しい意見も上がったほどです。
しかし素晴らしかったのは「売れない」と判断したデザイナーがすっぱりこの路線を辞めたこと。
元々のシックな路線に戻るとともに、こんな華やかなアイテムを発表しました。
引用元:https://www.gucci.com/jp/ja/
素人目に見ても、極端な舵切りは見事と言わざるを得ません。
さらにグッチは舵切りをすると同時に、ペルソナを絞ってラインを充実。
年齢や購買層に合わせたデザインもさることながら、形やカラーも豊富です。
これも、見事な回復の理由になりました。
では、生まれ変わった「今のグッチ」の豊富なラインナップを見て行きましょう。
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理由3:カラー&ラインを取り揃え、
ペルソナに合わせたアイテムが充実
まずは「オフィーディア」。
先程から名前が挙っている、最もオーソドックスなラインです。
「理由2」にあった花柄のバッグのデザイン違いです。
このオフィーディアこそ、SNSの影響で人気を再燃したアイテム。
最もグッチらしいデザインですよね。
こちらは「ホースビット1955」。
かつては「ホースビット」という名前で出ていたものを1955として復刻。
金の金具の部分を「ホースビット」と称していますが、その礎は馬具から。
もともと馬具メーカーだったグッチならではのデザインです。
お次が「GGマーモント」。
「GG」マークをポイントにしつつ、良質な革で落ち着いたデザインに仕上げています。
グッチ的には違うラインとしていますが、かつては「インターロッキングG」という名前で愛されていました。
これまでのラインが20代~30代向けとするならば、マーモントはマダム向けといえるでしょう。
同じく「タイガーヘッド」と呼ばれる馬具を模したバックルがポイントの「デュオニュソス」。
革を用いた落ち着いたデザインですが、カジュアルにも使えそう。
レトロカワイイデザインを好むなら「シルヴィ」。
このように「年代層に合わせたライン」かつ「豊富なカラー・デザイン展開」をしているのが、今のグッチの大きな特色です。
以上はほんの一部で、ミッキーマウスとのコラボや個性的なデザインのアイテムもあったりと、年代を設定した上で、カラーやデザインを細かく分けたところに、グッチの情熱をひしひしと感じます。
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この章の写真引用元は全てhttps://www.gucci.com/jp/ja/
番外編:若い層に影響あり?
10代のココ・キャピタンを採用
ブランドに詳しい人ならご存知かもしれませんが、グッチは若いデザイナーにも注目しています。
その代表が「ココ・キャピタン」。
メッセージ性の強い彼女の言葉をプリントしたシャツは、なんと数万円で取り引きされています。
引用元:2点ともhttps://numero.jp/
オシャレを一番楽しみたい年代、昔を懐かしむ年代、さらにこれからの世代に響くような仕掛けをした上で、それが「過剰」「ぶれている」「二番煎じ」という印象を感じさせないバランス感覚こそ、グッチの勝因だといえるでしょう。
また、グッチの場合は、ディオールやセリーヌのように、かつてのデザインが注目されたから、原点回帰したというわけではありません。
まずは「原点回帰」を視野に入れて話題となった結果、「オールドグッチ」に注目が集まり、それが高値になった流れは、他のブランドの復活劇と一線を画しているといえます。
「ロゴ」「シェリーライン」がカギ。
売れるオールドグッチの特色と相場は?
ここまでオールドグッチおよび現在のグッチについてご紹介してきましたが、オールドグッチに関して売れる条件としては
①「グッチ」とわかるロゴがある
②「シェリーライン」が入っている
③ 大きすぎない
の3つが挙げられます。
①のロゴについては、やはり最近のトレンドから。
男性のボディバッグを見てみても、袈裟がけにした斜めのラインに必ずロゴが入るよう、どのブランドもデザインされています。
そして②のように「グッチ」ということがわかるためには、やはりシェリーラインは必須。
③については最近バッグや財布がミニマム化しているのが理由。ボストンバッグなどは期待できません。
オールドグッチとひとくくりに言っても、以上の条件を満たしていないものは、高値にはなりづらいでしょう。
具体的な相場ですが、中身がボロボロだったとしても10,000円以上になることも。
数年前までは1,000円で売られていたものが15,000円になったりと、10倍から20倍になっているものもあります。
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現在、業界ではこのちょうに「見事な原点回帰」をおこしたブランドを競り買いしている状況にあります。
しかし、ヴィトン・シャネル・エルメスのように売価が上がっているわけではなく、人気ゆえにたくさん集め、需要に応えているというスタイル。
とはいえ、ヤフオクや楽天といったネット販売では即完売が続いています。
そして、前述のようにグッチの勝因は
・原点回帰
・ペルソナに合わせた豊富なラインナップ
・現行商品が売れてからオールドグッチが注目される
・新旧をうまく取り入れた絶妙なバランス感覚
などが挙げられますが、グッチはもともと優れたクオリティを誇り、伝統も技術も持ち合わせています。
つまり、今後もこの人気は続き、一過性のものではないと予測されます。
もし古いグッチをお持ちの方は、ご自身で持って楽しんでもいいですし、売りに出したい方は、急いで売る必要はないでしょう。