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2017.10.31 コラム

正規輸入品と並行輸入品では買取金額が違うって本当?

インターネット環境や流通経路の充実により、海外ブランド品が、昔に比べて手に入りやすくなってきています。

一般の方でも、個人輸入を行っている方が増えていますよね。

そんな海外ブランド品に、「正規輸入品」と「並行輸入品」があるのをご存知ですか?

今回はこの2つの特色をお伝えするとともに、売る時や買う時に、どちらを選択するとお得なのかを検証しましょう。

●「正規輸入品」は正規の販売ルートで売買が行われたアイテム

正規輸入品は、名前どおり、正規の販売ルートで売買が行われたアイテムのこと。

主に日本の商社が「正規輸入代行会社」となり、海外ブランドと契約します。

流通経路は以下のようになっています。

海外ブランド

日本の商社(正規輸入代行会社)

小売店・販売店

ユーザー

正規輸入品はブランドイメージがしっかりと守られ、流通も制限、そのため、特に路面店や百貨店に入っている直営店で、コピー品はありません。

契約する際にはギャランティーが発生しているので、値段は高くなりますが、本物を購入できるのが、ユーザーにとっての大きな利点です。

 ●「並行輸入品」とはブランドと正規に契約していない第三者が売買に関わったアイテム

「並行輸入品」については、まず流通経路を見てみましょう。

海外ブランド

海外の小売店や販売店

海外ブランドと正規に契約していない第三者(購入・輸入)

日本の小売店や販売店

ユーザー

「並行輸入品」は、前述のような「正規輸入代行会社」を通さず第三者が関わり、ユーザーに届くまでに、1つ多く段階を踏んでいます。

並行輸入品の最大の特徴は、とにかく「安い」ということ。

また、日本未発表の製品が買えることも、ユーザーにとって大きなメリットです。

しかし、ユーザーに届くまでに多くの段階があることや、ブランドと直接契約していない第三者が売買に携わるので、場合によってはコピー品を購入してしまうこともあり、注意が必要です。

 ●並行輸入品のデメリットとは?

コピー品であるという危険性のほかに、並行輸入品は時計や貴金属で不具合が出た時に、修理が受けられないというデメリットがあると言われています。

しかし実際に修理が受けられないのは、フランク・ミューラーやアクアノーティックぐらいで、時計の王様、ロレックスですら、正規輸入品でも並行輸入品でも修理が受けられます。

ではデメリットが発生するのはどういう場合でしょう?

それはアパレルのアイテムに携わった時です。

実は、アパレル品は、正規輸入品でないと、買取不可のケースがとても多いのです。

例えば、Dolce&Gabbana、Burberry、モンクレールといったブランドは、並行輸入品は買取NGとしています。

理由は、正規輸入品ではないため、コピー品の可能性が高くなるから。

特に、全国展開している『ブックオフ』や『セカンドストリート』、『ZOZOTOWN』などの買取店は、万が一の場合の企業イメージを考慮するので、買取はNGの可能性が大。

正規輸入代行会社を通っているか否かは、大きな判断基準になるのです。

また、他店においても「洋服のタグがない」「箱がない」「洋服のタグが外国語」というだけで、買い取ってもらえないケースもあります。

もちろんヤフオクやメルカリなど、ネットを通して売る場合や、個人で使う分には、問題ありません。

しかし売ることを考えて買う場合は、買取NGになることもあるので、正規輸入品を買うことをおすすめします。

●並行輸入品の見分け方は?

正規輸入品を販売しているのは、路面店やデパートですが、並行輸入品を販売しているのは、多種多様なブランドを扱う販売店、イオンやイトーヨーカドー、ユニーといったショッピングモールなどです。

並行輸入品のみを扱うショップもありますが、店に並ぶアイテムは、正規輸入品と同じものです。

しかし、ブランドによっては、同じものなのに大幅に価格が異なります。

例を挙げるとすれば、バッグや財布で女性に人気の『COACH』。

ショップで50,000円のバッグが、アメリカの販売店だと半額ということも。

このように差額が大きいので、並行輸入品は利益率が高く、買取業者や販売業者は、大きく儲けることができます。

ユーザーにとっても憧れのブランドが安く手に入るわけですから、並行輸入品のメリットは、とても多いと言えるでしょう。

ただし『ルイ・ヴィトン』『エルメス』『シャネル』といった老舗有名ブランドの中には、イメージや価格を守るため、

並行輸入を行っていないブランドもあります。

また、直営店との信用を大切にしているので、アウトレットショップで見かけることもありません。

ですから、あまりにも安くアイテムが手に入った時は、コピーであることを疑った方がいいかもしれません。

●使うなら並行輸入品、売るなら正規輸入品!

以上、正規輸入品と並行輸入品の特色をお伝えしてきましたが、もし自分で使うだけという目的ならば、同じ商品が安く買える、並行輸入品がおすすめです。

しかし売ることを考えて買うなら、なるべく正規輸入品を買った方が、リスクが少ないと言えます。

ちなみに……。

オークションやフリマアプリで、コピー品を売った場合、著作権や商標権の間接侵害として、懲役または罰金、あるいは両方が科されます。コピー品と知らずに売ってしまった場合も、

「コピー品とは知らなかった…」という理由で、罪を逃れることはできません。

売る際には、充分ご注意ください。

合わせてチェック!☞知らないと怖い!売る時注意が必要なもの

用途に合わせて「正規輸入品」「並行輸入品」をチョイスして、賢くブランド品を売り買いしましょう!