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宝石の買取金額が安いと思われてしまう理由
みなさん、こんにちは!
稲垣です。
10連休も始まりましたが、皆様どうお過ごしでしょうか?
まぁ私にとってはいつもの日常にすぎませんが…。
大進洋行昭和買取店は、GW中も定休日以外は営業しておりますので、お時間が空いた隙にお越しください♪
さてさて。
前回は「一番高く売れるブランドとは?」について解説させていただきました。
今回は第2弾ということで、こちらも質問が多い「なんで宝石の買取金額がそんなに安いの?」について徹底解説していきます!
宝石を施したジュエリーの買取は鑑定士泣かせである
店頭には様々なものが持ち込まれますが、中でも多いのが宝石を施したジュエリー。
実はこれ、かなりの鑑定士泣かせなんです。
なんせ販売価格が非常に高く、買うのにもある程度の覚悟が必要なほど。
そうなれば買取金額も、もちろん高いはず!と期待値はあがりますよね。
でも現実は厳しく、決して高くはありません。
結論から言うと、販売価格の10分の1が買取相場なんです。
ジュエリーを査定し終わって、金額を伝えたときのお客様の悲しいお顔…。
ん~…実に鑑定士泣かせです。
宝石の買取金額が購入価格の10分の1になってしまう理由
あまり現実的に受け止めたくはありませんよね。
しかし、これが現実。
では一体なぜ10分の1になってしまうのでしょうか?
そこには明確な理由があるんです。
①一つのジュエリーを製作するには多くの業者が関わる
②ダイヤモンドはデビアス社の独占市場
この2つが宝石の販売価格を高くする要因となっています。
では一つ一つ説明していきましょう。
①一つのジュエリーを製作するには多くの業者が関わる
多くの業者とは一体…て感じですよね。
具体的に挙げていきます。
①ジュエリーに付ける宝石を採掘する業者
②その宝石を仕入れる宝石商
③宝石商から宝石を仕入れるジュエリー製作業者
④ジュエリーをデザインする業者
⑤完成したジュエリーを販売する販売店
実に5つもの業者が関わっています。
もちろんその間には中間マージン、要するに各業者の儲け分が発生します。
これがジュエリーの販売価格が高くなってしまう原因の一つです。
②ダイヤモンドはデビアス社の独占市場
デビアス社…?
宝石が好きな人なら聞いたことがあるかもしれませんが、実はあまり知られていないダイヤモンド採掘業者です。
南アフリカに本社を構えており、長きに渡ってダイヤモンド界を牛耳っています。
最盛期には世界中のダイヤモンド採掘場の7割をシェアしていましたが、今は4割ほど。
しかし、その力は絶大で、デビアス社製のダイヤモンドでなくては高値が付かないとまで言われています。
要するにダイヤモンドの価値はデビアスが容易に決めれるということ。
デビアスがダイヤモンドの価格を下げない限りは、ダイヤモンドが安く市場に出回ることはないでしょう。
以上、2つの要素が宝石の買取金額が安く思えてしまう理由です。
鑑定士はその〝モノの価値″を見極めるにすぎない
宝石やジュエリーを含め、私ども鑑定士はあくまでもその〝モノの価値″を見極めるにすぎません。
「大金はたいて買ったのに…」
「かなりの高額で買ったと聞いていたのに…」
こういった声は今まで何百回、いや何千回と聞いてきました。
おそらく今後も聞き続けると思います。
しかし、鑑定士が見極めるのはその価値のみ。
いくら高く買ったと言われても、お客様には現実を受け止めていただくほかありません。
忘れてほしくないのは、宝石の買取金額が安いのではなく、その金額がそのモノの本来持つ価値であること。
宝石のみならず、その他のジャンルでも、モノを売る時には購入金額は一度頭から外してください。
まとめ
いかがでしたか?
確かに高く買ったものは高く売りたいもの。
私も十二分に承知しております。
しかし、買取となればそれはまた別の話。
高いものを売る時は、どうか思い切ってお持ち込み下さい!
最大限のお力添えはさせていただきます♪
次回は「お店がいっぱいありすぎて、どこに売ればよいかわからない」です。
乞うご期待ください!