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偽物注意!OMEGA(オメガ)のコピーの見分け方
幅広い世代で愛され続けている高級時計ブランド「オメガ」。
そんなオメガの中でも圧倒的人気を誇るのが「スピードマスターシリーズ」です。
スピードマスターといえば、1969年にアポロ11号が人類初の月面着陸を果たした際に、身に着けていたことで一躍世界にその名をとどろかせました。
その後も、映画「007」シリーズやオリンピックの公式タイムタイムキーパーを務めたりと、活躍の場を広げています。
日本ではロレックスに次ぐ知名度があるといわれており、男性にとっては憧れのブランドといえるでしょう。
しかし、人気ブランドになればなるほど、粗悪な偽物(コピー品)が横行してしまうのも事実。
オメガのスピードマスターの価格帯設定は決して安くはないので、簡単には買えません。
ここにこういった構図が出来上がります。
<正規品→高い→偽物→素人では見抜けない→安い→購入>
要するに、欲しいけれど買える金額ではない、だから素人では見抜けない偽物なら安いし購入しようとなるのです。
これがコピー品を製造して販売する業者が後を絶たない原因の一つです。
オメガのスピードマスターももちろんその中の一つ。
当然偽物の需要も高いので、常に偽物が市場に出回ってしまいます。
メルカリに代表されるフリマアプリ、ネットオークションの普及で、この勢いがさらに加速しています。
買取店にはフリマアプリの画像が送られてきて、「これ本物ですか?」なんて質問が日常茶飯事となっています。
以前よりも偽物を掴まされる可能性が高い今。
そんな今こそしっかりと本物と偽物の見分け方を知っておきましょう。
今回は「3572.50」と「3570.50」で比較して解説いたします。
1.ブランドロゴの字体(フォント)を確認する
①まずは文字盤のブランドロゴを確認して、正規品と字体が同じか確認します。
「Speedmaster」の字体はコピー品もうまく作ってはいますが、「PROFESSIONAL」の「S」の字体が偽物の場合、上下のバランスが均等ではありません。
また、偽物の文字のエッジ(縁)はシャープではありませんが、正規品はシャープですっきりとした印象です。
②またクロノグラフの数字も字体が違います。
正規品は少し角ばった印象ですが、偽物は丸みを帯びています。
正規品の「2」は全体のバランスが整っていますが、偽物は均一なバランスではありません。
インクがはみ出してしまっているものもあります。
③偽物のインデックスの印字はムラがあるのに対し、正規品は綺麗に塗られています。
また、形状が偽物と正規では異なります。
正規品のインデックスの形状は均一ですが、偽物は個体差があります。
④タキメーターの印字も正規品はベゼル内に収まっているのに対し、偽物は一部がはみ出ていたり、配置のバランスが歪です。フォントにも違いがあります。
⑤夜光塗料の種類も違います。どちらも正規品の場合、夜光塗料はルミノバですが、発光具合が大きく異なっています。
偽物は針とインデックスの発光具合も違いますが、正規品は統一されています。
おそらく偽物の場合は、ルミノバを使用していないと推測できます。
2.裏蓋を確認する
オメガの時計には、裏蓋にシーマスターの名残である「シーホース」が刻印されています。(裏蓋がスケルトンの場合、刻印は無い)
その刻印の彫り方に正規品と偽物では明らかに違います。
正規品はシーホースの形状がはっきりしていますが、偽物は本来のシーホースの形状ではありません。
また、レーザー刻印であることも正規品との違いです。
3.バックルやフラッシュフィットなどの細部を確認する
大前提として、高級時計ブランドは時計製作において圧倒的な技術力を持っています。
反対に偽物を製作する業者にはその技術力はありません。
その為、目に付きずらい細かい部分に関して明らかな差が生まれます。
①まずはバックルの刻印の刻印を確認します。
彫の深さ、バランス、シャープなエッジなど、正規品の方が「丁寧な仕事をしている」印象を受けます。
偽物の刻印は全体的にダボついており、エッジにシャープさを感じません。全体のバランスも全く統一感がありません。
②フラッシュフィットとベルトのコマのサイズを確認します。
正規品はコマとフラッシュフィットに段差はありませんが、偽物はサイズが合っていないので、段差が生まれます。
これでは全体を見た時、フォルムに違和感を感じてしまい、統一感が生まれません。
③仕上げの状態を確認します。
最終的に時計を仕上げる(研磨する)際に、正規品は鏡面仕上げを施すので、光を反射します。
偽物は仕上げが雑なので、反射しません。また、荒く削っているので、縞模様が残ります。
4.まとめ
オメガに関わらず高級時計ブランドは、その技術力に絶対の自信を持っています。
だからこそ細かな部分までこだわりぬいて時計を製作する。
パッと見は同じに見えてもしっかりと確認することで偽物の粗悪な作業が浮き彫りになります。
上記ポイント以外にも、ムーブメントの違いや研磨が甘いために持った時痛みを感じるなど、様々なポイントも存在します。
韓国や中国で生産されたコピー品が出回ることが多いのですが、偽物は買っても売っても犯罪です。
安易な気持ちで売り買いするのは絶対にやめましょう。
そして信頼できるお店で購入しましょう。
私たちはこの世から偽物がなくなる日を心待ちにしております。
どうかご協力お願いします。