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2018.11.12 コラム

ロレックスの買取相場は激しく変動します!

売りたい時ドットコムでもたびたび取り上げ、買取業界ではバブルを迎えている「ロレックス(ROLEX)」

しかし、とうとう一部の現行モデルの査定が、天井を迎えたようです。

数ヶ月前のデータからは、全く想像できない展開となったロレックスの価格は、まさに生き物のよう!
今回は、そんなロレックスの「今」をお伝えします。

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1.現行モデルのロレックスは、
とうとう限界が見えたか?

サイトでも幾度となくお伝えしてきた「ロレックスバブル」。

ところが、現行モデルに限り、買い取り価格の高騰が、とうとう止まりました。

事件が起こったのは、2018年9月前半のオークション会場。 ごく最近の話です。

「アンティークロレックスが上がり続けているので、現行モデルもそれにつられて上がっていくだろう」と、誰もが予測していたので、会場はどよめきに包まれました。

下がり幅としては「若干」ではあるのですが、買取業界としては、この急な価格変動を見逃すわけにいきません。

具体的な型番としては、14270、114270、214770。
90年代以降のエクスプローラーで、以前より10%ほどの価格下降が見られています。
GMT、サブマリーナ、エクスプローラーといった人気ラインは、軒並み10%ほどダウン。

デイトジャスト、オイスターパーペチュアルは、上がりも下がりもしないという状況。
デイトナも微妙に下がっているのですが、ゼニスの「エル・プリメロ」が入っているもの(型番:16520)はギリギリ安定しています。

また、タイプはドレスタイプでもスポーツタイプでも同じで、若干スポーツタイプが劣勢。

このように急な査定ダウンを迎えたわけですが、そのカギもまさに「アンティークロレックス」が握っていたのです。

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2.アンティークロレックスの高騰ぶりに、
現行モデルへの執着心が希薄に?

引用元:http://www.watchpedia.jp/

現行モデルの査定に陰りが出た原因は、まさかの「アンティークロレックスの予想以上の高騰」でした。

当初は「併走して上がる」と予測していたのですが、「アンティークロレックスがそこまで売れるのであれば、現行モデルはまあいいか」と、業者が次第にこだわらなくなってきたのです。

例えば、アンティークロレックスの中でも人気を誇るデイトナの第三世代(プラスチックベゼル:型番6263)については、先月の相場が1,000万円だったのが、ひと月で1,250万円までアップ。

他のラインを見てみても、この短期間で、2,3割上がっています。

業者はだんだん「アンティークの方が人気があるし、はねる」
「無理して集めなくても、現行モデルの持ち込みは充分あるから、力を入れなくてもいい」と考えようになり、このような結果に繋がったのです。

実際、楽天やヤフオクなどでの現行モデルは、価格ダウンはもちろん、売れ残っているラインも出始め、業者によっては「赤字になってしまった」という声も。

現行モデルという限定付きではありますが、とうとう一部の「ロレックスバブル」がはじけたといえます。

こんな短期間でこのような状況になるとは、誰も予想していなかったはずです。
ロレックスの価格表を作った業者も、あまりの変動にサイトへの掲載をためらうなど、細かな影響も出始めています。

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3.買い取り業者の悩みはズバリ
「査定価格が全く読めない!」

たったの2週間で、アンティークロレックスが2,3割上がり、現行モデルが1割下がったわけですから、業者も戸惑っているのが現状です。

では、今後、買取業者はどのように対応していくでしょう。

おそらく、今後積極的に買い取りをしなくなることが予測されます。

例えば以前なら、相見積もりを取ったユーザーから「もう少し!」と言われた場合、他店より高い買い取り価格を付けることも多々ありましたが、今後は、そういうこともなくなりそうです。

また、ロレックスの特色のひとつとして「マニアの要望がつかみにくい」という特色があります。

その最たるものが、インデックスの焼け。
有名どころでは、インデックスの塗料の塗りの加減やズレで、下地の色が浮き上がる「パンチラ文字盤」があり、一般的にもインデックスの焼け具合で、全く同じ型番なのに数十万の差が出ることは日常茶飯事です。

ところが、インデックスの焼けは、マニア垂涎のコンテンツではあるのに「これだから高い」という規則性が全くありません。

これこそが業者の悩みの種!

ぶっちゃけていえば、判断基準は「買い取る側の好き嫌い」「海外バイヤーの好き嫌い」という、ごく個人的な理由。
売る業者がオークションに出してみて初めて「あ、これ人気があったのか!」となるわけです。

つまり、誰かが「いいんじゃない?」と言ったり、欲しい人が複数あれば価格が上がるという単純なもの。
これも「ロレックスの価格は生き物のよう」と呼ばれるゆえんなのかもしれません。

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4.価格低下となった他の理由と
ユーザーへの影響とは?

現行のロレックスの買い取り価格がダウンしたきたのには、もうひとつ理由があります。

それが、査定そのものがシビアになってきたこと。

以前はちょっとした生活傷であれば「まあ、Aランクでいいか」となっていたものが「ABランク」とランクが下がり、だんだん鑑定が厳しくなってきたのです。

こうして、高価だったものも、少しずつ価格ダウンする結果に。

また、あまりにも中古ロレックスが出回りすぎているため、現在、日本人が個人で海外旅行をする場合、よほどの常連客を除いては、ロレックスを2個以上購入することができなくなっています。

人気が集まるのは歓迎しても、中古が出回りすぎていることは受け入れがたいのか、ロレックス本部自体がストップをかけているようです。

ロレックスの高騰は、特に日本で見られるので、当然の結果といえるかもしれません。

このように、ロレックスの価格変動は、各方面にさまざまな影響を与えています。

以上を踏まえて、ユーザーができることは、ただひとつ。
「すぐ売る!!」ということ。

どのラインも下がる傾向になっていくか、もしくは「上がりも下がりもしない」ので、今後の動向を予測すると、できる限り早く手放した方が賢明だといえそうです。

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5.まとめ/
現行ロレックスはすぐ売ろう!

以上、アンティークロレックスのあまりの高騰ぶりに、業者の現行モデルへのこだわりが薄くなり、価格が下がってきたということをお伝えしました。

アンティークロレックスが短期間で2、3割も上がるのに対し、現行モデルは1割ダウンしています。
デイトジャストやオイスターパーペチュアルはまだ人気ですが、それでも上がりも下がりもしないでしょう。

ですから、もし現行モデルのロレックスを売りたい場合は「今すぐ!」売ることがオススメ。
特に、スポーツタイプの人気は低いので、特に急ぎましょう。

今後は、アンティークロレックスの中でも、天井が見えてくるものが出てくるかもしれません。

逆に、例えばピンクシードのように2週間で7割のアップを見せたり、
2017年バーゼルで発表された初期の赤シード復刻版や、16570のペプシモデルの再販など、リバイバルモデルが続々登場することで、デザイン・機構は全く同じの当時のオリジナル版がとんでもなく上がることも予測されます。

今後も、「アンティークロレックス」と「現行モデル」の差は、広がっていくことが予測されます。

現行は早めに、そしてアンティークは寝かせる。
これが今後のロレックスの買取の、新しい常識になっていくでしょう。